賀県嬉野温泉にある『旅館大村屋』に一人旅で宿泊してきました。

旅館大村屋は「湯上りを音楽と本で楽しむ宿」というコンセプトがあり面白そうだったので選びました。

実際に泊まってみて、宿のコンセプト通り楽しめましたし宿の対応も良く、快適に過ごせました

この記事では、旅館大村屋に宿泊した内容をブログとしてまとめたのでご参考ください。

※2022年8月下旬に宿泊した内容です。

旅館大村屋の特徴

旅館大村屋の特徴は下記の通り。

・宿でレコードの音楽を楽しめる
・湯上り文庫という本を楽しむスペースがある
・バーラウンジがおしゃれ
・貸切風呂が550円と安い
・朝食の湯豆腐がおいしい

旅館大村屋は宿のコンセプトとして「湯上りを音楽と本で楽しむ宿」とうたっているだけあって、館内ではレコードや本を読むスペースが充実しています。

部屋にも本を読むための腰掛け椅子がありました。

外観は古いものの中はきれいだったので内観はリニューアルしてるのかもしれません。

宿への行き方

旅館大村屋への行き方は車が行きやすいですが、嬉野温泉駅が2022年9月に開業したため電車でも行けるようになりました。

【車】
・長崎空港から約40分
・佐賀空港から約1時間10分
・福岡空港から約1時間20分

【電車】
・長崎空港から新大村駅までバスで約30分、そこから嬉野温泉駅まで約30分
・佐賀空港から佐賀駅までバスで約40分、そこから嬉野温泉駅まで約40分
・福岡空港から嬉野温泉駅まで約2時間
(嬉野温泉駅からはタクシーで5分or徒歩25分)

駐車場は宿泊者であれば無料で利用できます。これまでは公共交通機関だと行きにくかったのが、JR駅ができたことで交通の利便性はぐっと高まりました。

旅館大村屋に宿泊

旅館大村屋に宿泊した様子を写真といっしょに紹介していきます。

今回、朝食付き和室の部屋に1泊しました。

料金は10,780円に入湯税150円が加わるので合計10,930円で、1人宿泊でも割高さを感じない金額でした。

嬉野の情報発信なども読んでいて面白かったので、嬉野で泊まるなら大村屋と決めていました。

宿にチェックイン

宿には車で向かいました。宿の横に大きな駐車場があります。

大村屋外観

外観は老舗旅館という感じで古めな見た目です。

大村屋入口

入口に宿のコンセプトが書かれています。予約するときにもこのコンセプトが面白そうだなと思い予約したのでした。

旅館に入ったところ

入口では靴をぬいで館内はスリッパ移動になります。靴は旅館の人が整理してくれていました。

フロント付近

入口からフロントの受付まで旅館の人が案内してくれました(写真は後で撮ったものです)。貸切風呂が550円と安かったのでチェックイン時に合わせて予約。

館内の説明と館内図、部屋の鍵をもらいチェックイン完了です。

和室の部屋

部屋前の廊下

エレベーターを3回で降りて部屋まではすぐでした。外観は古めでしたが中は綺麗に清掃されているので古さが気になりません。

今回は和室のお部屋。これ以外のお部屋は客室露天がついた部屋になります。それでは部屋に入りたいと思います。

部屋の入口

部屋に入ると洗面台やトイレといって水回りがあり、襖を隔ててメインの部屋があります。造りとしては一般的な旅館のお部屋。

部屋の全体像

部屋は床の間を除いて10畳の広さがあり1人では十分すぎる広さ。畳もきれいですね。

部屋の隅にソファっぽい緑の椅子があり、和室の部屋にこういった椅子があるのは初めて見ました。

部屋のくつろぎ椅子

灯りの近くなので読書用の椅子かなと思いましたが、この椅子が結構良い。

夜は湯上り文庫から本を借りてきてこの椅子に腰かけて読んでました。

部屋からの眺め

障子を開けるとすぐ横を流れる川や山の景色が見えます。のどかで落ち着く風景。

部屋のお菓子

お茶とお菓子もあります。嬉野茶が用意されており嬉しいですね。

部屋のテレビ

部屋のテレビはそこそこの大きさ。緑の椅子の向かいに位置していました。

部屋のお風呂セット

浴衣とお風呂セットもありますね。

部屋の洗面台

洗面台は蛇口が新しい。

部屋のトイレ

部屋のお風呂

トイレはウォシュレット。前の壁との距離が近いのがちょっと気になりますね。

シャワーと浴槽もありましたが大浴場と貸切風呂に入ったのでこちらは使ってません。

部屋は綺麗ですし、1人で宿泊するには十分な広さで快適でした。ソファも座り心地がよく、寝るまでは日本酒を飲みながらこのソファで本を読んで過ごしました。

大浴場

大浴場は地下1階にあります。

湯上り文庫入口

エレベーターから降りると卓球台とその奥に『湯上り文庫』という読書スペースがあります。

湯上り文庫の卓球台

卓球台はよく見るとスリッパ卓球でした。実物を見るのは初めて。

大浴場入口

大浴場は温泉です。加水・加温・消毒ありとなってました。

浴槽が広いのと源泉温度も高いので源泉かけ流しとはいかないようですね。

大村屋の大浴場(楽天トラベル引用)
(画像は楽天トラベルから引用)

大浴場の窓からは川が見えます。川の向かい側から見えそうなので、ちょっと気になりますね。

温泉は加水されているものの、成分はしっかり感じられます。

貸切風呂に入る予定もあったので大浴場はほどほどにして上がりました。

貸切風呂

貸切風呂は4つあり、空いていれば事前予約(550円)にて利用できます。

550円は貸切風呂としては安いですね。チェックイン時は空きが多かったので21:00に予約しました。

貸切風呂は1階にあり、入る前に受付に寄って貸切風呂に向かいます。

貸切風呂の通路①

貸切風呂の通路②

通路はこんな感じでした。貸切風呂用のタオルもあります。

貸切風呂の脱衣場

脱衣場は広いので複数人でも問題ありません。

貸切風呂浴槽の全体像

お風呂は室内風呂になります。夜だとちょっと暗いですね。

貸切風呂の湯の調整

温泉に関しては調節自由に注ぐことができます。実際に回してみると、

貸切風呂の浴槽

勢いよく源泉のお湯が注がれました。源泉温度が高いとありましたが、確かに熱い。少しずつ注ぐことにしました。

貸切風呂のシャンプー類

貸切風呂にも洗い場があり広めのスペースがあるので、こちらでも十分身体を洗うことができます。

大浴場で洗い済みだったのでのんびり温泉につかります。

こちらは源泉かけ流しになっていて塩素臭もしないです。温度が高いので多少加水はしているよう。

1人でゆっくり入れるので落ち着きますね。嬉野温泉はナトリウムが多めでぬめり感があります。

アルカリ度はそこまで高くないのでお風呂上りに乾燥しすぎないのも良いですね。

貸切風呂は50分利用できたので、のんびり温泉を楽しみました。

ロビー・館内施設

1階貸切風呂を出た場所に『湯けむりラウンジ&ミュージックバー』があります。

湯けむりラウンジ①

こちらのラウンジは宿泊者であれば無料で利用できます。

湯けむりラウンジの紅茶

紅茶に関しては自由に飲むことができます。嬉野紅茶を自由に飲めるのは嬉しい。旅館大村屋名物のプリンは有料です。

湯けむりラウンジのミュージックバー

こちらのミュージックバーは17時~24時で営業していて、有料ですがお酒も楽しめます。

湯けむりラウンジ②

ラウンジの奥にはレコードも多数あります。こちらのレコードは視聴可能。

湯けむりラウンジ夜

夜だとこんな雰囲気。部屋で日本酒を飲む予定だったので、ラウンジでは紅茶を飲んでましたがお酒も気持ちよく飲めそう。


地下1階の大浴場から出たところに『湯上り文庫』という読書スペースがあります。

湯上り文庫の読書スペース

こちらには町の人が選んだという本が揃っています。

湯上り文庫の本①

湯上り文庫の本②

絵本やマンガ、ビジネス書から文芸書などあらゆるジャンルの本があります。

選んだ人の名前付きなので嬉野に何度も来ている人だったら、そのうち知っている方の名前が出てくるかもしれませんね。

湯上り文庫のオーディオ

ここでも音楽を流せるように大きなオーディオとスピーカーがありました。

湯上り文庫の揺り椅子

揺れる椅子に座りながら本を読んでいると寝そうになりますね。

本は部屋に持ち帰ることもできたので部屋に持って帰って続きを読みました。


1階の受付横にはお土産の売店もあります。

お土産売り場の入口

お土産売り場の中

お菓子以外になぜかパンツが売っていたりと少し変わった売店でした。

朝食

朝食会場入口

朝食は事前に伝えていた時間に会場に向かいます。入口にいた旅館の方が席に案内してくれます。

朝食の席

席ではご飯やお味噌汁など温かいもの以外は準備されています。

朝食席からの眺め

元は大広間だと思いますが、各部屋ごとに区切られており半個室のような感じでした。1人宿泊としては食事しやすいです。

朝食の全体像

少し待っているとご飯やお味噌汁も来ました。このタイミングで湯豆腐に火をつけてもらいました。

おかずに関しては嬉野ならではという感じではなく、よくある旅館のおかずという感じ。

朝食の湯豆腐①

やはり期待すべきは湯豆腐。元は透明だったお湯はいつの間にか真っ白に。

嬉野の湯豆腐は温泉で作っており、豆腐の成分が溶けるためしろくなるようです。

朝食の湯豆腐②

良い感じの溶け具合になった湯豆腐を食べます。まず汁から。

汁の時点で豆腐が溶けだしておりほんのり味があります。

豆腐はゴマダレにちょっとつけて食べてみます。

豆腐がとろけますね。今まで食べた湯豆腐とは別の食べ物です。おいしい。

朝食の湯豆腐③

豆腐を食べたあとにゴマダレを入れるとちょっとしたスープになり、これもまたおいしい。

湯豆腐の新境地を知れました。

宿周辺の観光

宿の周辺で観光できる場所も紹介しておきます。


・シーボルトの湯

シーボルトの湯

嬉野温泉街の中心に『シーボルトの湯』があります。

見た目もかわいらしく目立つのでシンボル的な存在。温泉入浴施設で外には足湯もあります。


・豊玉姫神社

豊玉姫神社のナマズ

『豊玉姫神社』は白なまずが祀られているちょっと変わった神社です。

嬉野温泉が美肌の温泉として有名なのでそれと関連がありそう。


・うれしの茶交流館チャオシル

嬉野チャオシル

嬉野温泉街から少し離れますがうれしの茶交流館『チャオシル』では、名前通りお茶について知れる場所です。

お茶の歴史や作り方、お茶の淹れ方などを学べます。

僕はここでお茶の正しい淹れ方を初めて知りました。

旅館大村屋に宿泊した感想

旅館大村屋に宿泊して気づいた注意点・良かった点を書いておきます。

注意点

・wifiが弱い

部屋のwifiが弱くて切れてしまうことが多かったです。

階層ごとにwifiがあるので全館かは分かりませんが、3階の部屋で使っていた分には弱いと感じました。

旅館だとお風呂上りにスマホで調べものをしたりするので改善されると良いと思いました。


・大浴場が外から見えそう

大浴場が宿の地下1階にあり大きな窓が川に面しています。

景観としては良いのですが、川の向かいの建物から中が見えてしまいそうです。

明るめの時間に入ったので、暗い時間は分かりませんが気になる点ではあります。(男性側しか分かりませんが)

良かった点

・スタッフの対応がとても良い

一番印象に残っているのがスタッフの対応の良さです。

外出する際に毎回サッと靴を出していただいたり、布団を敷くタイミングを確認いただいたり、夕食の飲食店を教えていただいたり、など。

ミュージックバーでも無料の紅茶を飲んでいる際に、すぐに声をかけていただきました。

チェックアウト後にしばらく駐車場を使ってよいか聞いたところ、快く即答いただくなど。

接客において文句のつけどころがなく、とても良かったです。


・くつろぎスペースが充実

宿の中にミュージックバーや湯上り文庫といったくつろげるスペースが充実しています。

音楽にこだわっている宿だけあって、心地よい音楽が常に流れています。

普段音質にこだわっていない僕ですらそう思ったので、音楽好きの人にはたまらないスペースでしょう。


・部屋にソファがあった

これまで旅館にソファがおいてある部屋に泊まったことがなかったのですが、これは良かったです。

そもそもソファがある前提で予約してなかったのでちょっとしたサプライズでした。

部屋の滞在中は基本的にソファで過ごしていたように思います。


・貸切風呂が安い

貸切風呂が宿泊者だと550円(50分)で利用でき、一般的な貸切風呂の料金より安いです。

和室以外のお部屋に客室温泉がついているからなんでしょうか。

貸切風呂だと源泉かけ流しにすることもできるので温泉好きとしては満足度が高いです。


・朝食の湯豆腐がおいしい

朝食で嬉野名物の湯豆腐が食べられるのですがおいしいです。

旅館大村屋の湯豆腐はトロトロ系。

最後にゴマダレを入れてスープみたいに飲んだりもできました。

まとめ

旅館大村屋に宿泊した感想をまとめておきます。

【良かった点】
・スタッフの対応がとても良い
・くつろぎスペースが充実
・部屋にソファがあった
・貸切風呂が安い
・朝食の湯豆腐がおいしい

【注意点】
・wifiが弱い
・大浴場が外から見えそう

旅館大村屋は宿の内容としてバランスがとれており、金額に対して満足感が高かったです。

コンセプト通り宿の中でも楽しめますし、スタッフの方も対応が良かったです。

1人宿泊でも複数人宿泊でも利用しやすい良い宿でした。嬉野温泉の宿泊におすすめです。