社員旅行で東京から山梨に2泊3日で旅行してきました。
失礼な話、去年、河口湖に紅葉と富士山を観に行ってたので「他に見どころなんかないんじゃない?」と思っていたのですが、
隠れた魅力と楽しさいっぱいでまた山梨に来たいと思える旅行でした。
メインで行った場所は、清里、甲府周辺、身延というエリア。
3日間を通して山梨の象徴である富士山を見ることは一度もなく、どちらかというと穴場的な観光地をめぐる旅行になりました。
この記事では実際に体験した宿や観光地の内容をまとめたので、これから山梨に旅行する方はご参考ください。
※10月18日(金)~20日(日)までの山梨旅行体験記になります。
1日目の旅程
1日目は羽田空港で他拠点メンバーと合流して、観光バスで目的地の清里に向かいました。
・交通渋滞に苦戦
・清里の清泉寮にチェックイン
・萌黄の村ROCKで晩ごはん
・清泉寮でくつろぐ
実は初日は道路状況が最悪で予定が大幅な変更になってしまいました。
ただ、それを補うばかりに清泉寮とROCKが最高でした。
羽田空港から出発
出発は他の拠点からのメンバーもいたので羽田空港に集合しました。
南は沖縄、北は北海道だったので、集合時間は11時。出発時間としてはやや遅めですね。
山梨には空港がないので東京外から遠方の場合は羽田空港から行くのが時間的に一番ラクで早いです。
航空券マイルを貯めつつ宿泊もセットで予約するなら、楽パック(航空券+宿泊)から予約するとお得。
セットになっている分、バラバラに予約するよりも安いことが多いです。
観光バスで山梨へ
今回は社員旅行だったので大型の観光バスを貸し切って山梨に向かいました。
人数が30名を超えていましたし、一体感を出すためにバスは必須でしたね。
お酒を飲むメンバーが多いのでバスの中はどんちゃん騒ぎ。社員旅行に初めて参加しましたが楽しかったです。
個人で行くのであれば、バス、レンタカー、電車という行き方がありますが、個人的にはレンタカーで行くのがおすすめ。
羽田空港付近から2泊3日で借りて約15000円ほど。4人で割れば1人4000円ほどなので、電車やバスより明らかにお得です。(バスだと1人約8000円、電車だと1人約1万円が往復だけでかかります)
一人旅とかでない限りはレンタカー借りちゃうほうが経済的ですね。
最安値のレンタカーを探すならたびらいレンタカーがおすすめです。
全てのレンタカーで免責補償込み、新しいカーナビがついているのに、公式サイトで予約するよりも安い。
大手レンタカー会社の車なので新しくてきれいなので、レンタカー借りる際はいつもお世話になっています。
交通渋滞に苦戦
実は1日目のバス移動は道路渋滞にかなり苦戦しました。
先日の台風19号の影響で中央道路が封鎖され、しかも事故渋滞に2回も巻き込まれるという。
そのため当初の予定では清里に16時に着く予定だったのが、18時半に着くという遅れっぷり。
お昼ご飯も予定していた場所ではなく『道の駅すばしり』でとることに。
山梨にきた雰囲気を味わうために富士山カレーとやらを頼みました。ご飯の形がなんとなく富士山。
しかも人数多い旅行ならではなのか天ぷらそばを1つ多く注文するというハプニングが。僕ともう1人で食べました。
この道の駅すばしりは足湯も併設されていて、バスでむくんだ足を休めるメンバーも。
お土産も充実していてたまたま立ち寄ったにしては良い道の駅でした。
もう少しゆっくりしたかったのですが、ご飯と買い物を少しして向かうことに。
清泉寮にチェックイン
清里には初めて行ったのですが、標高がめっちゃ高い。泊まった清泉寮は標高1400メートルで、熊本の阿蘇山なみの高さでした。
清泉寮に着いたときに暗くてほぼ外観は分からなかったのですが、中に入ると
暖炉がある!ハロウィンっぽい飾り物がぶらさがっていたり受付にステンドグラスがあったりして素敵な入口でした。
先に部屋に行きたかったのですが、レストラン予約の時間も近づいていたのでチェックインだけ済ませてレストランに向かいました。
その間、宿の人が荷物を部屋に運んでくれました。ありがたや。
萌木の村
晩ごはんは事前に予約していた『萌木の村ROCK』というレストランに行きました。
清里のご飯どころとしては有名で、特にビールとカレーが絶品なのだとか。
萌木の村にはレストランROCKのほかに、バーや宿泊施設、イングリッシュガーデン、メリーゴーランド、オルゴール館などもあります。
本当は少し早めに着いて観光する予定だったのですがこればっかりは仕方ないですね。
レストランROCKで晩ごはん
ROCKの外観は大きな山小屋のような感じ。実はこの中でクラフトビールを数種類作っているという日本でも珍しいレストランです。
なんでもレストランが先ではなくビールを作り始めてそれを売るためにレストラン化したそうで。面白いお店です。
中は普通に広い。この写真は帰り際に撮ったのでお客さんがいませんが、ご飯時はいっぱいでした。
メニューはクラフトビールが4種類飲み放題。ビール好きとしては感動です。
そして全て飲みましたがどれも違った味わいがあります。日本のクラフトビールと違ってどちらかというヨーロッパ風のビールの味。
これが肉に合わないわけがなく、燻製ベーコン、ソーセージ、ハム、様々な肉料理とマッチしました。
そして写真を撮り忘れましたがミニカレーが出てきました。
この締めカレーが飲んだ後に良い。しっかり煮込んであるのですが肉が完全に崩れきっていないんですよね。
おそらく崩れる直前まで煮込んでいるのだと思います。
クラフトビール、肉料理、カレー、もう満足です。しかも量が多く食べきれなかった分を宿に持って帰りました。
他のメンバーも満足していて良かったです。清里に行くなら萌木の村ROCKは一度は寄りたい場所です。
清泉寮の部屋とお風呂
清泉寮に戻ってきて部屋に向かいました。今回予約がとれたのがコテージ側のお部屋。
コテージ側は本館や新館に比べて安いかわりに少し夜道を歩く必要があります。
部屋に入ってここでも暖炉を目にすることができました。暖炉は自分たちでつけることができます。
ベッドの部屋、和室の部屋、キッチン、ソファ、新しいトイレやお風呂、など1日と言わず1週間ぐらい滞在したいなと思える空間でした。
『大阪』という部屋の名前でしたが予約する際はデラックスコテージという部屋ですね。
清泉寮の部屋や施設については『【清里の清泉寮に宿泊】デラックスコテージ部屋は暖炉付きで快適【宿泊の口コミ】』の記事に詳細を書いているので詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
そして清泉寮でお気に入りが露天風呂です。
(お風呂は撮影禁止なので楽天トラベルから引用しています。)
『清泉の湯』は2017年にリニューアルされたようできれいなのに趣がある。
そして何より露天風呂が本当に良い。澄んだ空気の中入る露天風呂は最高ですね。
今回雨が降っていたにも関わらずずっと浸かってしまいました。清泉寮の露天風呂はおすすめですね。
2日目の旅程
2日目は清泉寮をチェックアウトしたあとに甲府駅でレンタカーを借りて山梨散策、そして宿がある身延の宿坊に向かいました。
僕のグループは甲州・笛吹きエリアを観光してきましたが山梨感を味わえましたよ。
・甲府駅でレンタカー
・ぶどう寺を散策
・奥藤で山梨グルメ
・ほったらかし温泉
・マルスワイナリー
・覚林坊にチェックイン
清泉寮で朝食
清泉寮の朝食は朝食会場にてビュッフェスタイルになります。
木のぬくもりが感じられる朝食会場で天井やスペースが広々してます。ご飯は和食と洋食があり地元の食材で作られていました。
少し抑え目にするつもりがたくさんとってしまいました。
僕らは団体だったので別の朝食会場で小さい教会みたいなところでの食事でした。教会で食べる経験ってないので新鮮で面白いです。
清里の地元や近くで採れた食材を使っているようでおいしいです。あと普段牛乳を飲まないのですが清泉寮のジャージー牛乳はおいしい。
宿の雰囲気や朝食もおいしくて清泉寮の宿泊は良かったです。清里観光するなら清泉寮はおすすめですね。
甲府駅でレンタカー
清泉寮をチェックアウトしたあとは甲府駅までバスで向かいレンタカーを借りに行きました。
甲府駅前にはでかい武田信玄像がどんと構えています。
そこから5分ほど歩くと事前にたびらいレンタカーで予約していたオリックスレンタカーのお店が。
1度に9台のレンタカーだったので受付のお姉さんが少し慌てていたようです。
手続きを済まして裏手の駐車場に移動しましたが、レンタカーを保管している駐車場が広かったです。
無事レンタカーも借りれたので甲府周りの観光スタートです。
大善寺(ぶどう寺)でのんびり散策
甲府から40分ほど車を走らせると大善寺、別名ぶどう寺に着きます。
このお寺はメインの仏像がぶどうを持っているという珍しいお寺で、なんでもその仏像様が山梨にぶどうを広めたという言い伝えがあるそうですね。
ぶどう寺は拝観料を払わないと駐車できないそうです。グループの人に拝観料を払ってもらい駐車カードをもらいました。
入口の門が雰囲気があります。柏尾山と書かれていますね。
なんでも新撰組の近藤勇の最後の戦いがこの門の前で行われたとか。
長い階段の横に高いヒノキの木があります。この木の皮を本堂の修繕に使っているそうで。
拝観者のみ入れる場所があって上からの眺めも良いです。紅葉の時期とかめっちゃきれいだろうな。
この本堂にぶどうを持った仏像がいます。何を隠そうこのお寺はかのブームを巻き起こした『逃げるが恥だが役に立つ』のドラマで使われた神社なのです。
本堂の中に新垣結さんと星野源さんが座った座布団があったので、ちゃっかり座らせていただきました。
拝観料を払っていると本堂の中でお寺の歴史についても話が聞けます。
なんでもぶどうは元々薬の役割を担っていてそれを仏像様が広めるために持ち込んだようですね。
拝観も一通り済んだところでぶどうジュースを飲みに行きました。
僕はドライバーだったので飲めませんでしたがブドウジュースかワインが300円でグラス1杯飲めますよ。
お寺の中で飲めるのですが広いスペースに机が2つだけ。庭園もあってのんびり寝ころべる場所です。
グループでブドウジュースとワインを頼んだのですが、まさかのぶどうのおまけ付き。こういうのは嬉しいです。
久々にブドウジュース飲みましたがフレッシュでおいしい。さすが本場のブドウジュースです。
おまけのブドウもしっかりおいしかったです。
10月の第一週だとぶどう祭りなるものもあるそうで近くの町でぶどう食べ放題に参加できるそうですよ。
ぶどう寺は観光客も少なく静かに楽しめる良い場所でした。
奥藤第二分店でランチ
昼食は『奥藤第二分店』という山梨で複数お店を構えるご飯屋さんに行きました。
山梨B級グルメである鳥モツ煮と手打ちそばが食べ放題という定食をやっていたので食べることに。
店内はダルマや五重塔みたいなのが飾っていて面白いお店です。お店の外にはミニ鳥居もあって、『とりもつ神社』と命名されていました。
そうこうしてるうちに定食が来ました。そばはおまけかと思っていましたが、山菜の具材やとろろなど完全にメインですね。
まず、初の鳥モツ煮を。
甘めの味付けでビールがほしくなりますね。完全に酒のつまみ。
レタスが敷かれている理由がわかる味です。
そしてこの謎のオレンジの玉を。これは茹ですぎたゆで卵の黄身のような味がします。
あとでお店の人に聞いたところ、キンカンという部位で卵の殻ができる前の卵だそうです。
おいしいかと聞かれれば「珍味です」としか言いようのない味でした。2つはいらないな。
手打ちそばがおいしくて最終的に8枚おかわりしました。
8枚食べると小結の称号だそうです。最高記録は36枚だそうで驚き。
ほったらかし温泉の絶景風呂
お腹も満たされたところで『ほったらかし温泉』に向かいました。
この温泉は見晴らしの良い丘のようなところにあります。近くにフルーツパークがあるのでいっしょに回ると良さそう。
ほったらかし温泉の入口には亀の置物が2頭います。何か意味がありそうですね。
お風呂自体は『あっちの湯』と『こっちの湯』の2つあります。
あっちの湯が甲府盆地を見下ろせるのに対して、こっちの湯は富士山を真正面に見れます。
富士山をがっつり見たいならこっちの湯、甲府盆地の眺めを楽しむならあっちの湯に入ると良いそうです。
僕らが行ったのは日中だったのでこっちの湯に入ることに。
あいにく雲が多くて富士山は見えませんでしたがとても気持ちの良い露天風呂で解放感満載でした。
成分的に温泉感は薄いですがそれでも景色はまさに絶景。温泉が注ぎ口が良い感じに滝みたいになって身体のコリがほぐれました。
こっちの湯をあがったあとにあっちの湯の上から撮ってみましたが前が開けて甲府盆地が見えるあたり良いですね。
次来るときはあっちの湯で夜景も見たいと思いました。
マルスワイナリーで買い物
ほったらかし温泉を出たあとは『マルスワイナリー』に向かいました。
町なかにあったのですがけっこう大きな工場と販売所でした。
入ると試飲するためのワインの樽が待ち構えていました。入口横に試飲用の小さいコップがあります。
ワインの樽に蛇口みたいなのがついているのでひねると自由に飲めるようですね。
僕はドライバーだったのでワインは飲めませんでしたがブドウジュースもありました。
完全に風呂上りっぽい感じでしたがブドウジュースおいしいです。
果汁30%を少し希釈しているようですがそれでもしっかりブドウの味がしますね。
おいしかったのでブドウジュースはお土産用で買いました。
今度は運転しなくても行けるタイミングでワイナリー巡りしたい。
ワイナリーを出たぐらいで集合時間が近づいていたのでレンタカーを返しに行きました。
覚林坊にチェックイン
甲府周辺を観光したあとはバスで身延の宿坊である覚林坊に向かいました。
宿坊はお坊さんが泊まる宿らしいですが、どうも一般の人でも泊まれるようなので今回予約しました。
覚林坊は昔ながらな旅館のような外観。ただ看板などは新しくておしゃれでした。
外国人のお客さんもちらほら。外国人のほうが日本文化に興味をもって泊りに来るのかもしれませんね。
写真の部屋は2人で使う予定なのですが広い。4人ぐらい寝れるスペースです。
窓からは池や庭も見えて良いお部屋です。
部屋の横には女性用の着物がかかっていて着付け体験もできるそう。この着物は1着200万円近くするそうです。うかつに近づけないですね。
覚林坊で精進料理
着いた時間も19時ごろだったので荷物を置いたら晩ごはんの時間になりました。
和室に机とテーブルが並べられていました。外国人の方向けに椅子にしてるのかもしれません。
ちょっと待って。精進料理ってこんなおしゃれなの?トマト鍋やん。
イメージしていた精進料理とちがってかなりグルメな感じ。しかもおいしい。
アルコールもメニューにあって寺ビールなるものもありました。僕は山梨の地ビールにしました。
そもそも宿坊ってアルコール飲めるの?煩悩満載だなと思いながらもビールはやっぱりうまい。
精進料理とは思えないおしゃれなメニューが多かったです。湯葉がおいしい。
このほかにご飯、吸い物、デザートまでありました。精進料理もかなりグルメ化が進んでるようです。
食事中に宿で働いているスタッフの男性が踊りを披露してくれました。サービスもすごい。
これだったらまた泊りたいなと思える宿坊でした。
覚林坊の部屋や施設については『【身延の宿坊に宿泊】覚林坊の精進料理と久遠寺のお勤め体験に満足【宿泊の口コミ】』の記事に詳細を書いているので詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
3日目の旅程
3日目は覚林坊で朝食を食べたあとは羽田空港に戻りました。
天皇即位の日が近く交通規制が入る恐れがあったので飛行機に間に合うことを優先したという感じになります。
・覚林坊で朝食
・羽田空港に戻る
久遠寺で朝のお勤め
覚林坊に泊まっている特典として近くにある久遠寺で朝のお勤めに参加できます。
お勤めは朝の6時からなので眠い目をこすりながら5時半に起きて向かいました。
身延の久遠寺は日蓮宗の総本山(一番上の格)らしくかなり大きなお寺で本堂までも遠かったです。
本堂は五重塔の前にありますが、朝霧もあってきれいな景色。なんかこの景色を観れただけで心が洗われます。
本堂はさすがに立派ですね。ここで大きな太鼓や10人以上のお坊さんのお経の読み上げを聞きます。
内容はさっぱりわかりませんが太鼓の振動が身体にきます。お勤めは30分ほどで終えます。
五重塔の先にはとてつもなく長い階段がありましたが、覚林坊とは別方向なので階段は通らずに来た道を戻りました。
覚林坊で朝食
覚林坊にもどったら朝食の時間になりました。
これは精進料理のアフタヌーンティーもどきですね。
朝食も期待を裏切らないおいしさ。ひじきに梅の味を混ぜてるあたり工夫してます。
別料金で500円払うとフローズンすももヨーグルトが食べれます。
すももがすっぱすぎずおいしい。夏のお風呂上りとかに食べると最高だろうな。
朝食を食べたあとは部屋で少し休憩。部屋からゆっくりと庭園を眺められるのも良いです。心が落ち着きますね。
身延は桜の時期はしだれ桜がすごいらしいのでまた春に来たいなと思いました。
山梨を体感するのに覚林坊は楽しくておすすめです。
羽田空港に帰る
身延の覚林坊をチェックアウトしたあとはひたすらバスで羽田空港に向かうという道のりでした。
お勤めで早起きしたのでバスの中はひたすら睡眠タイムでしたね。
東京都内でもっと激混みになるかと思いきや、予想に反して羽田空港には12時過ぎに到着できました。
3日目は完全に移動時間でしたね。問題なく空港に到着できたのでそのあとは空港で各々昼食を食べて解散しました。
最後に
交通渋滞などもあり予定通りには行きませんでしたが山梨旅行は楽しかったです。
関東に住んでいてもまだまだ行ったことない場所も多くてもっと観光したいと思えました。
山や緑といった自然を体感したい方に山梨旅行をおすすめします。