梨県身延町にある宿坊、覚林坊(かくりんぼう)に宿泊してきました。

社員旅行で泊まったのですが、宿坊に対してのイメージは昔ながらの旅館であまりおいしくない精進料理(失礼)が出てくる宿なんだろうと勝手に思っていました。

そんな僕が宿坊に泊まってみた結果、

宿坊は楽しい、そして精進料理はおいしくて満足できました。

この記事では実際に宿坊に泊まった体験をブログ記事にまとめました。山梨県で旅行を検討している方の参考になればと思います。

山梨県の身延町ってどんなところ?

身延までの道

身延町(みのぶちょう)は富士山の西側、山梨県全体では南西部にある山の地域です。

日蓮宗の総本山(一番格が高い)である久遠寺があるためか、宿坊が30以上もあります。

今回泊まった宿坊で教えてもらいましたが、春になるとしだれ桜がきれいで観光客が増えるそうです。

標高が高いので夏は涼しく、秋は紅葉も見れるので年中通して自然を楽しめる場所ですね。

東京から身延町までのアクセスは?

交通手段

東京から身延町までの行き方としては車か高速バス、電車のいずれかになります。

レンタカー:1泊2日で1万円、2時間
高速バス:往復6400円、3時間半
電車(特急利用):往復1万円、3時間

※いずれも新宿発、時間は片道で記載しています。


車を運転できる人であればレンタカーをおすすめします。ガソリン代と高速代などを含めると2万円ぐらいですが、4人で行く場合1人5000円ほど。

また身延町から近くの下部温泉(しもべおんせん)まで15分、甲府までも1時間かからないぐらい。身延町以外の山梨観光もするならレンタカーが動きやすくて良いですよ。

レンタカーを予約する際はたびらいレンタカーから探すと最安値のレンタカーを探せます。

免責補償や新しいカーナビもついていて公式サイトよりも安い金額で借りれます。予約時の登録も簡単なので手間がかかりません。

レンタカー借りるときにはよくお世話になっていますが、たびらいレンタカーおすすめです。


運転が苦手で身延町に行けたらという人は高速バスがラクです。

ひとり旅なら高速バスが断然安くなるのでのんびり行くのも良いです。

身延町の宿坊、覚林坊に宿泊

今回泊まった宿坊が覚林坊(かくりんぼう)という宿になります。

この宿坊が本当に良くて、女性陣が近くの別の宿坊に泊まったのですが比較しても覚林坊のほうが良かったようです。

ここからは実際に覚林坊に泊まった体験を写真も交えて紹介していきます。

覚林坊にチェックイン

僕らはバス停に着いてから覚林坊の人に送迎してもらえました。もしバスで向かう人は連絡してみるといいですよ。

覚林坊は身延の商店などがあるところから少し上っていった場所にあります。

覚林坊入口

途中右側に画像のように「覚林坊」と書かれた石が見えます。

歩きで向かう場合は5分しないぐらいで着きます。坂は結構急なのでゆっくり向かいましょう。

覚林坊外観

これは朝に撮った外観ですがこんな感じ。昔からある旅館という感じですが、内装は掃除もちゃんとされていてきれいでした。

覚林坊の看板

実際に着いたのは夜だったのですが、おしゃれな看板にライトが灯ります。女将がこの看板は新調したと言ってました。

覚林坊の玄関

宿の入口はこんな感じ。明るい感じで思っていたよりも良い印象を受けました。

覚林坊のパズル

入口に置いてあるこの石を使ったパズルみたいなのにみんな熱中してました。4人対戦できるパズルゲームも部屋にあり深夜まで遊んでしまいました。

外国人のお客さんもちらほら。外国人のほうが日本文化に興味をもって泊りに来るのかもしれませんね。

チェックインも無事済ませて部屋に向かいました。

覚林坊の部屋

覚林坊の部屋

写真の部屋は2人で使う予定なのですが広い。4人ぐらい寝れるスペースです。

しかもなぜか隣の部屋に布団が待機してました。スペースがふんだんに使われています。

窓からは池や庭も見えて良いお部屋です。

覚林坊の着物

部屋の横には女性用の着物がかかっていて着付け体験もできるそう。この着物は1着200万円近くするそうです。うかつに近づけないですね。

覚林坊の洗面所

洗面所やトイレ、お風呂は共同です。ウォータサーバーもあって水やお湯は自由に使えました。

浴衣

1階には浴衣も用意されているのでお風呂あがりなどに着ている人も多かったです。

覚林坊の部屋の広さや設備などは申し分ないと感じました。

精進料理が完全にグルメ

晩ごはん会場

晩ごはんは1階の大きめの和室に準備されていました。机とテーブルが並べられていて、外国人の方向けに椅子にしてるのかもしれませんね。

精進料理①

準備されていた精進料理を見て驚き。もっと質素な豆腐料理とみそ汁みたいなのをイメージしていたので。

トマト鍋もあり、これは豆乳のダシが入っているとのこと。生湯葉とか普通におかわりしたい。

これはもはやグルメ精進料理ですね。おいしくて煩悩湧きまくりです。

山梨ビール

アルコールもメニューにあって寺ビールなるものもありました。僕は山梨の地ビールにしました。

アルコールメニューもスパークリングワインなどもありおしゃれ。覚林坊は宿坊でも観光客寄りな宿坊なのかもしれません。

精進料理②

精進料理③

精進料理とは思えないおしゃれなメニューが多かったです。湯葉がおいしい。精進料理もかなりグルメ化が進んでるようです。

豆乳アイス

コンフィチュール

デザートは豆乳アイス。それだけで食べてもおいしいですが、手作りのコンフィチュール(ジャムみたいなもの)も色鮮やかでおいしい。

特にすももがおいしいですね。


食事中に宿で働いているスタッフの男性が踊りを披露してくれました。

踊り

なんでも地元岩手の踊りらしいのですが、傘を使った踊りは迫力があります。宿坊でこんな良いサービスを受けられるとは思っていませんでした。

女将から話を聞くに、身延には30ぐらいの宿坊があるけど観光として力を入れている宿坊は覚林坊ともう1軒ぐらいだそうです。

確かにこの料理やサービスだったら観光施設として十分に通用しますね。

久遠寺で朝のお勤め

覚林坊に泊まっている特典として近くにある久遠寺(くおんじ)で朝の『お勤め』に参加できます。

お勤めが何をするのかいまいち分かっていませんでしたが、せっかくの機会なので参加することに。

久遠時本堂までの道

お勤めは朝の6時からなので眠い目をこすりながら5時半に起きて向かいました。

早朝の身延

早朝なのでまだ少し暗く月も出ています。薄暗い道を15分ほど歩いていくと入口が見えてきます。

久遠寺の入口

他の宿坊に泊まっているような観光客の人も久遠時に向かっているようでした。

久遠寺の手前

着いたーと思ったのですが、ここはまだ本堂ではないらしくさらに奥に進みます。

本堂への道①

日蓮宗の総本山だけあって広いですね。歩いているうちに徐々に陽がさしてきました。

本堂への道②

五重塔と本堂

本堂は五重塔の前にありますが、朝霧もあってきれいな景色。なんかこの景色を観れただけで心が洗われます。

久遠寺でお勤め

本堂

身延の久遠寺はさすが日蓮宗の総本山なだけあって大きくて立派なお寺です。

特に受付などはないので靴を脱いで中に入って6時までちょっと待ちました。

正座か小さいイスに座るかは選べたのでひざが悪い人でも大丈夫ですよ。


本堂の中は写真撮影ができないので写真がありませんが、お勤めは大きな太鼓が鳴り始めて10人以上のお坊さんのお経の読み上げを聞きます。

お経の内容はさっぱりわかりませんが太鼓の振動が身体にきます。焼香などもしてお勤めは30分ほどで終えます。

お勤めの証明書

最後にお勤めに参加した証明書みたいな券がもらえました。他の総本山の証明書も集めて観たくなりましたね。

長い階段

本堂を出てまっすぐ行った先にとてつもなく長い階段が。この階段287段あるそうで、登ってくるときに今までの人生を振り返る意味があるそう。

覚林坊に帰る場合は10分ほど回り道になるので階段は通りませんでしたが、歩いてみると記念になると思います。

久遠寺でのお勤めは良い体験ができました。

覚林坊で朝食

お勤めから覚林坊にもどったら朝食が準備されてました。

覚林坊の朝食

これは精進料理のアフタヌーンティーみたいですね。

朝食も期待を裏切らないおいしさ。ひじきに梅の味を混ぜてるあたり工夫してます。

すももヨーグルト

別料金で500円払うとフローズンすももヨーグルトが食べれます。

女将いわく、すもも農家さんにもらいすぎたすももを凍らして保存したことからこのデザートができたそうです。

すももがすっぱすぎずおいしい。夏のお風呂上りとかに食べると最高だろうな。


朝食を食べたあとは部屋で少し休憩。

部屋からの眺め

部屋からゆっくりと庭園を眺められるのも良いです。心が落ち着きますね。

宿から出ると目の前の桜寺栖(サクラテラス)なるものがありました。

桜寺栖

ここでお酒やドリンクなども飲めるそうです。確かに夜にライトアップしてました。

身延は桜の時期はしだれ桜がすごいらしいのでまた春に来たいなと思いました。

覚林坊に泊まる際の注意点と良かった点

覚林坊に泊まる際に知っておきたいことを書いておきます。

注意点

・部屋に鍵がない

覚林坊はふすまでつながっているので鍵がありません。男性であればそこまで気にしないかもしれませんが女性だと少し不安になるかもしれません。

鍵がかからないので女性のひとり旅には向いていませんね。女性は複数人で泊まることをおすすめします。

あと女将さんに気になる旨を伝えれば部屋の配置などは可能な限り配慮してくれますよ。

部屋に金庫はあるので貴重品に関しては安心していいかと思います。


・近くにコンビニがないこと

覚林坊だけではなく身延の宿坊周りにはコンビニがありません。

車で10分ほど走った身延駅の近くにしかないので、夜食やお菓子などが必要な場合は先に買っておくといいでしょう。

お風呂にシャンプーやリンス、ドライヤー、部屋にタオルはあるので必要最低限のものは問題ありません。

良かった点

・精進料理がおいしい

これはすでに書きましたが精進料理がおいしかったです。

東京で同様のものを食べたら、そこそこ良い料金とられそうなぐらいおいしい料理で驚きました。

ここの精進料理食べたら普通の精進料理は食べられないんじゃないでしょうか。

覚林坊の精進料理を食べに行くという理由で宿泊するのも全然ありです。


・宿の人のサービスが良かった

バス停までの車でのお迎え、食事中の踊り、女将さんのフレンドリーな接し方など、覚林坊はサービスが良かったなと感じています。

山梨の山奥でこんな親しみやすいサービスが受けられるとは思ってもみませんでした。


・久遠寺のお勤めに参加できた

早朝で起きるのは眠かったですが、久遠寺のお勤めに参加できたのは良かったです。

朝日に照らされた五重塔や本堂を見れただけでも感動ものでした。なんか日本のお寺の景色っていいなと改めて思えましたね。

総合的に見て覚林坊の宿泊は良かったのでおすすめです。

最後に

山梨県の身延町で思いがけず楽しい宿坊体験ができました。

覚林坊はご飯もおいしいしサービス良くてまた観光での宿泊もしたいと思える良い宿でした。

山梨の宿坊体験に興味があればぜひ覚林坊に宿泊してみてください。

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