東旅行の際にJR東の観光特急列車サフィール踊り子に乗車しました。

東京駅~伊東駅への往復で利用したのですが、超快適空間で移動自体を楽しむことができました。

快適すぎて電車から降りることをためらったのは初めてです。

この記事では、サフィール踊り子のプレミアムグリーンとグリーン個室に乗車した内容をブログにまとめました。

※2022年6月下旬に乗りました。伊東に着いてからの旅行内容は「伊東の旅行記ブログ」にまとめていますので合わせてどうぞ。

サフィール踊り子とは

サフィール踊り子外観

サフィール踊り子は、JR東が運行する東京駅or新宿駅~伊豆急下田駅までを走る観光特急列車です。

全席グリーン席で、車内にカフェテリアがあるといった特徴になっています。

プレミアムグリーンとグリーン個室という、サフィール踊り子ならではの座席が存在しています。

通常の列車よりは金額が高くなりますが、乗っている時間がとても快適かつ楽しめます。

座席の予約方法

全ての座席は1か月以内から予約可能になります。1か月の数え方が少し分かりにくいので下記に記載しておきます。

【1か月以内とは】
・次月の同日以内の日にちが対象。
・仮に5月15日に予約するのであれば、5月15日~6月15日が対象。
・仮に5月31日に予約するのであれば、5月31日~6月30日が対象。(7月1日は6月1日まで予約できない)
・仮に2月28日に予約するのであれば、2月28日~3月28日が対象。(3月29~31日は3月1日まで予約できない)
・ちょうど1か月後のものは午前10:00に発売開始。

1か月以内の数え方はJR予約するときの特徴なのでJR東以外でも同様です。


サフィール踊り子では予約できる座席が『グリーン』『プレミアムグリーン』『グリーン個室』の3種類になります。

各座席の予約方法

【予約方法】
・グリーン、プレミアムグリーン:みどりの窓口、券売機、駅ネット
・グリーン個室:みどりの窓口、券売機

となっておりグリーン個室だけ駅で予約する必要があります。

また、グリーン個室は人気のため発売してすぐ売り切れてしまいます。4人個室・6人個室ともに4部屋で、特に4人個室が人気ですね。

サフィール踊り子全体像

プレミアムとグリーン個室の車両図

こちらが車両編成図。

予約したい場合は発売日の朝10時前にみどりの窓口でお願いするのが良いです。それでも競争倍率は高いですが。

特に土日の東京発のグリーン個室は取るのが難しいそうです(駅員さんいわく)。

料金や時間

料金や時間に関しては詳しくは公式サイトを見ていただくのがよいですが、一部抜粋しておきます。

【東京駅~伊東駅】
・グリーン:6970円
・プレミアムグリーン:8470円
・グリーン個室(4名席):6970円(4名利用時)
・グリーン個室(6名席)6970円(6名利用時)

【東京駅~伊豆急下田】
・グリーン:9810円
・プレミアムグリーン:12130円
・グリーン個室(4名席):9810円(4名利用時)
・グリーン個室(6名席):9810円(6名利用時)

※大人1人あたりの運賃・特急料金の合計金額

東京駅、新宿駅、渋谷駅はどこから乗っても全て同じ金額です。品川駅のみ熱海駅までであれば安くなります。

基本は東京駅発ですが、土日祝だけ新宿発の便もあります。伊豆からの帰りは新宿着がありません。

停車駅と運航時刻はこちら

車窓風景の見どころ

サフィール踊り子は窓がとても大きいので車窓風景としてオーシャンビューが楽しめます。

東京発のときに海が見えやすいタイミングが何度か訪れます。

・早川駅~真鶴駅
・伊豆多賀~網代駅
・宇佐美~伊東駅
・伊豆大川駅~伊豆熱川駅
・片瀬白田駅~伊豆稲取駅
・伊豆稲取駅~今井浜海岸駅

最も海が近く綺麗に見えるのが伊豆稲取駅手前なので、車窓の風景を最大限楽しむ場合は、伊豆稲取駅までは乗りましょう。

今回は伊東までだったので、次回は伊豆急下田まで乗りたいと思っています。(いつか乗ったらこちらに追記します)

サフィール踊り子に乗ってみた

ここからは実際にサフィール踊り子に乗車した内容を写真つきで紹介していきます。

行きの東京駅~伊東駅へはプレミアムグリーン、帰りの伊東駅~東京駅へはグリーン個室を予約して利用しました。

サフィール踊り子の外観

東京駅の9番線

東京駅からサフィール踊り子に乗りました。東京駅では9番線に電車が来ます。

プレミアムグリーンは東京駅からだと先頭側の1号車になります。

サフィール踊り子外観

初めて見るサフィール踊り子に少し興奮してしまいます。

全面はヘルメットのような見た目。新幹線と違って丸い感じです。

外観の列車名

列車名の書き方もオシャレですね。サフィールはサファイヤを意味するフランス語で、伊豆の青い海と空のイメージからつけられた名前らしいです。

それでは車内に入りたいと思います。

プレミアムグリーンの座席

プレミアムグリーンの車内

おおー、とても解放感がある車内です。

車体の高さは普通の列車と変わらないかもしれませんが、横の窓が広く天井にも窓があるからか広く感じますね。

プレミアムグリーンの座席

各列に2席しかないというのもとてもラグジュアリーですね。

これぞプレミアムシート。

プレミアムグリーンの座席に座る

実際に座ってみて驚き。なにこのVIP感。

何時間座っても絶対疲れないであろう椅子。この椅子に座りながら仕事したい。いや快適すぎて仕事しないかも。

プレミアムグリーンの座席回転レバー

各座席にはレバーがついていて席がぐるっと回る仕様に。

座席を半回転

ちょっと伝わりにくいかもですが、隣の席を半回転させています。

4人組であれば全員で向かい合ってトランプすることも一杯やることも可能。

座席の操作ボタン

席は当然のごとくリクライニングができるだけでなくフットレストつき。

折りたたみのテーブル

ちょっと気づきにくいですが折りたたみのテーブルもありスタイリッシュ。

プレミアムグリーンの座席からの写真

座りながら写真撮るとこんな感じ。天井が丸いからかやっぱり広く見えますね。

天井の窓

天井にも窓があるので、夜になると星も見えるかも?天体観測までできそうな雰囲気を漂わせています。

運転席の展望

運転席も景色が見えるように配慮されているのか、前が良く見えます。

子どもがいたらきっと喜ぶやつだ。

プレミアムグリーンの荷物置き

1号車入口すぐ横に大きな荷物置きもあるのでスーツケースも置けそうです。

カフェテリア

カフェテリアを予約していた時間も近づいてきたので、カフェテリアに向かいました。

個室号車の通路

カフェテリアは4号車にありグリーン個室のある2号車と3号車の横を通っていきます。

4号車の通路

細い通路が続く面白い作りになっています。

カフェテリアのカウンター席

カフェテリアのテーブル席

席は1人ずつ座れる窓際のカウンター席と4人掛けのテーブル席があります。

今回は4人利用だったのでテーブル席に案内されました。

カフェテリアの料理スペース

同じ4号車に料理を作るスペースがあり出来上がったら持ってきてくれます。

カフェテリアのテーブルからの景色

テーブル席からは横を並走する普通列車が見えました。普通列車と違う線路を走っているのか?

トマトのスパゲッティ

伊豆産のフレッシュトマトを使ったスパゲッティが来ました。(パンと水付き)

サイズは大きくはないものの軽食にはちょうど良い量です。味もおいしいです。

1250円と少しお値段は高めに感じますが、カフェテリア利用できることを考えると妥当かも。


カフェテリアを利用し終えた後は元の席に戻りました。

行きの車窓①

行きの車窓②

このときは天気が曇りだったので車窓から青い海は見れず。

伊東までだと海までの距離があるので、車窓の風景を楽しむなら伊豆稲取まで行った方がよいですね。

グリーン個室の座席

伊東からの帰りではグリーン個室を予約していました。

グリーン個室の座席

今回の予約は4人掛けのグリーン個室。(画像は荷物が映ってます)

4人掛けはテーブルをはさんで向かい合いのソファ席になっています。

グリーン個室のソファ

ソファはというと、とてもフカフカ。

電車内にある座席とは思えないほど柔らかくくつろぎの空間を演出してくれます。

グリーン個室の窓①

グリーン個室の窓②

窓がとても大きく外の景色がいっぱいに広がります。

晴れている日中に海が見えたら感動しそう。

グリーン個室の小物

ソファの後ろには小物が飾ってありますがいちいちオシャレ。

グリーン個室の荷物置き場①

荷物置きは小さめのかばんを置ける棚がありました。

横にコンセントがあったので、スマートフォンを置く用途かもしれません。

グリーン個室の荷物置き場②

大きめのかばんを置ける棚もありました。ジャケットもかけれそうでした。


部屋のノブに車内販売を買いたい旨の札をぶら下げておくと、車内販売の方が部屋に入ってきます。

車内販売のかばん

ドリンクを入れているかばんまでオシャレ。細部にまでこだわってますね。

クラフトビール早雲

『早雲』というクラフトビールを注文しました。

ペールエールらしい柑橘感のあるビールです。

お喋りしたりお酒を飲んでいたらあっという間に東京に着いてしまいました。

グリーン個室が快適すぎて降りるのが名残惜しい・・・。

サフィール踊り子に乗った感想

サフィール踊り子に乗って気づいた注意点・良かった点を書いておきます。

注意点

・グリーン個室の予約が困難

サフィール踊り子ならではのグリーン個室ですが、駅ネットから予約ができないので駅の券売機がみどりの窓口に行く必要があります。

また土日の予約だと競争が激しいため10時前にはみどりの窓口に行かないと、予約できる確率が下がります。

グリーンやプレミアムグリーンはグリーン個室ほどではないですが、人気であることは変わりないので、早めの予約がおすすめです。


・カフェテリアのメインメニューは事前予約が必要

カフェテリアのメインメニューを注文する場合は事前予約が必要です。

サフィール踊り子の公式サイトからメニューとカフェテリアに行く時間をあらかじめ決めておく必要があります。

またグリーン個室を利用している場合は4号車のカフェテリアでの食事ではなく、個室へのデリバリーになります。

グリーン個室で食べたい方は問題ありませんが、カフェテリアを利用してみたいという場合は、グリーンかプレミアムグリーン乗車時に予約しておきましょう。


・伊東までだと車窓から海がほとんど見えない

サフィール踊り子の大きな車窓からオーシャンビューを期待して乗る方ものいるかもしれません。

その場合は到着を伊豆稲取駅よりも先にしておくことをおすすめします。

伊豆稲取駅に到着する手前が最も海が見えやすいからです。

伊東駅までだと遠目にしか海が見えないので、車窓風景を楽しみたい方には物足りなくなると思います。

良かった点

・プレミアムグリーンでVIPな気分になれる

とてもVIPな気分になれる座席で気分は最高でした。

1列に2席しかなく、かつ横とも適度な距離があるので1人で乗っても気持ちよく乗れそうです。

リクライニングだけでなくフットレストがついているなど、移動を疲れさせない工夫がほどこされています。

座席も適度な柔らかさで座っていておしりが疲れなかったのは初めてです。


・グリーン個室が超快適

グリーン個室はこれまで乗り物で座った座席において一番良かったです。(2番はプレミアムグリーン)

確立されたおしゃれなプライベート空間。フカフカのソファ。

列車をこんなに贅沢に使って良いのかと思ってしまうほど快適でした。

ビールを飲んだら立ち上がるのが嫌になりました。

1時間40分ほどの移動時間でしたが、到着駅で降りたくないと思った列車は初めてです。

予約は難しいですがぜひとも乗ってみてほしいですね。

また、家族連れの方であればとても気に入ると思います。

うちも小さい子どもがいますが、周りを気にすることなく移動時間を楽しめると思いました。


・全ての窓が広く開放感あり

横の窓が大きいだけでなく天井にも窓があり、開放感がすごいです。

僕は身長が高めなので車内の圧迫感とかは気にしますが、サフィール踊り子は文句なしでした。

カフェテリアも大きな一面の窓になっており、なんでもない景色ですら楽しめてしまいました。

次回乗るときは、車窓の風景を最大限に楽しめるように下田までの移動で使いたいです。


・移動自体が楽しい

旅行において移動はマイナスのイメージが強い(乗った直後は楽しい)ことが多いのですが、サフィール踊り子においては移動そのものが楽しめる要素になっていました。

むしろもっと移動していたい(それは本末転倒ですが)とすら思える車内になっており、新しい楽しみ方を発見させてくれました。

今まで観光列車は値段が高めなので敬遠していたのですが、今後は乗っていきたいと思いました。

まとめ

サフィール踊り子に乗った感想をまとめておきます。

【良かった点】
・プレミアムグリーンでVIPな気分になれる
・グリーン個室が超快適
・全ての窓が広く開放感あり
・移動自体が楽しい

【注意点】
・グリーン個室の予約が困難
・カフェテリアのメインメニューは事前予約が必要
・伊東までだと車窓から海がほとんど見えない

サフィール踊り子は観光列車のため金額は上がりますがそれでも乗ってみる価値はありました。

次に伊東や伊豆、下田に行くときも乗ってみたいと思えたほどです。

一度はサフィール踊り子に乗ってみることをおすすめします。