野県渋温泉にある『渋ホテル』に家族で宿泊してきました。

うちの両親や姉弟といっしょに長野旅行する際に渋ホテルを選んだのですが、温泉が良いだけでなくご飯やホスピタリティも良く、気持よく滞在できるホテルでした。

家族もご飯やお風呂に対して満足していた様子で選んで正解でした。

この記事では、渋ホテルに宿泊した内容をブログとしてまとめたのでご参考ください。

※2022年6月に宿泊した内容です。旅行全体については、「長野の旅行記ブログ(善光寺・渋温泉・戸隠神社)」に書いているので合わせてどうぞ。

渋ホテルの特徴

渋ホテルの特徴は下記の通り。

  • 部屋や内観がきれい
  • 源泉かけ流しの温泉が楽しめる
  • 貸切露天風呂が新しい(2021年12月オープン)
  • 夕食朝食ともにおいしい
  • ホスピタリティが良い
  • ロビーでビールやコーヒーなどフリードリンクがある
  • 渋温泉の入口近くにあり温泉街を観光しやすい

開業自体はずいぶん前だと思われますが、中はリニューアルしているのでしょう。ロビーや廊下、部屋は綺麗でした。

地方の温泉宿はリニューアルされていないところも多い印象なのですが、とてもきれいで気持ちよく過ごせました。

またホテルの方がところどころ気にかけてくれ、ホスピタリティも良かったです。

ご飯は夕食も朝食も文句なし、温泉もさすがは渋温泉というべき内容で、全体的に満足できました。

ホテルへの行き方

渋ホテルへ行くときは長野電鉄湯田中駅からであれば送迎かバスまたはタクシー、車であれば長野駅から約1時間以内、になります。

【電車】
・長野駅から湯田中駅まで約1時間10分~40分
・特急利用で約45分

【湯田中駅から】
・送迎は15:12着~18:56着の間
・バスかタクシーで約5分

【車】
・JR長野駅から1時間以内

詳しいアクセス情報は公式サイトをご確認ください。

電車で行く場合、特急に乗れると時間がぐっと短縮できます。曜日限定で観光列車も走っているようなので、こちらも乗ってみたい。

駅からの送迎は当日に駅到着時間を電話すると迎えに来てくれるようです。

長野の観光地を色々めぐる予定があれば車移動が便利です。

僕はじゃらんレンタカーを使って予約しましたが、公式サイトから予約するよりも安くて予約の手間もかからないのでおすすめです。

渋ホテルに宿泊

渋ホテルに宿泊した様子を写真といっしょに紹介していきます。

夫婦2人に1歳の赤ちゃんで、夕朝食付きのスーペリア和モダンツインの部屋に1泊しました。

部屋はきれいでフリードリンクや貸切露天風呂といった特典もついていました。

合計で40,005円、これに入湯税が1人150円なので、大人1人当たり約20,000円でした。近隣の旅館と比べてもお得で、ホテルの内容も良かったです。

ホテルにチェックイン

ホテルには善光寺から車で向かいました。

距離はありますが走りやすい道なので45分もあれば着きました。

渋ホテル入口

建物は5階建てで外観はホテルと旅館が合わさったような感じ。渋温泉の雰囲気に合ってます。

車は渋温泉街側ではなく通り沿いにあるため入りやすいです。

渋ホテルを川から

翌日の朝に離れて撮った外観がこんな感じ。目の前を川が流れていて気持ちよいです。

車を入口につけるとホテルの方が傘を差して入口まで誘導してくれました。大きい荷物の運びこみや車を駐車してくれるなど、お気遣いが嬉しいですね。

渋ホテルの玄関

入口は畳敷きになっていて館内ではスリッパに履き替えます。

渋ホテルのロビー

ロビーにはソファや椅子が複数台あり、客室の数を考えると十分な席数。

受付でチェックインをして館内利用や渋温泉九湯めぐりの説明を聞きます。

今回部屋の特典で貸切露天風呂がついていたので、チェックイン時に利用時間も聞かれました。

スーペリア和モダンツインの部屋

館内はエレベータ移動です。階段があったかもしれませんが一度も使いませんでした。

エレベータは1つですが総客室数が20室なので混みあうこともなかったです。

エレベーター出口

エレベーターを出たところに花が飾ってあり各階で違ったように思えます。時期としては蛍の時期でしたが、雨だったので観に行くことができませんでした。

部屋までの廊下

各フロアに5部屋なのでエレベーターから出て部屋まですぐです。

ホテルは昔からあるようですが廊下は綺麗です。ところどころリニューアルされてるんでしょうね。

唐松の部屋

今回の予約はスーペリア和モダンツインのお部屋。

「唐松」という名前の部屋のようです。それでは部屋に入りたいと思います。

部屋の入口

部屋の内観①

入口から見てベッドのある部屋は分かれていますね。2021年11月にリニューアルされただけあって部屋も畳もきれいです。

部屋のシモンズベッド

シモンズベッド。シモンズベッドは沈みこまないので腰の負荷が少なくて好きです。ベッド幅も十分。

広縁の椅子

広縁の椅子も座り心地良しです。

広縁からの眺め

窓からは宿の横を流れる川の眺めで落ち着きます。川の流れる音も聞こえて温泉街に来た感じがしますね。

部屋の内観②

部屋の内観③

広縁から撮った部屋がこんな感じ。畳部分10畳に広縁で3畳ほどあるので広いですね。子どもも動き回ってました。

部屋のテレビや机

備え付けの机やテレビなど。テレビは小さめですね。

部屋特典のコーヒー

部屋のフリードリンク

スーペリアルームの特典として「illy」のコーヒーマシンと、フリードリンクとしてビールやワイン、お茶などもついていました。

部屋備え付けのお菓子

備え付けのお菓子もあり。中にペーストが入った餅がおいしかったです。

部屋の洗面所

洗面所には男性用のケアセットもありました。珍しい。

部屋のトイレ

トイレはウォシュレット付き。洗面所の横にありシャワールームとは分かれてます。

部屋のシャワールーム

シャワールームやバスタブもあり。温泉入るので使わなかったですが、赤ちゃんをこちらで入れることもできます。

シャンプーなど

シャンプーなどのアメニティが『DHCオリーブゴールドシリーズ』でした。詳しくはないですが多分良いものだと思われます。

写真を撮り忘れましたがポットやグラス、浴衣など、の備え付けもちゃんとありました。


スーペリア和モダンツインの部屋は写真で見るよりも、実物のほうが良く見えました。

部屋や畳もきれいで広く、窓からの景観も良い。ドリンクサービスなどもついていて満足感がありました。

余談ですが、両親が和室の部屋に泊まっていたので見せてもらいましたが、こちらも古さは感じなかったです。

定期的に畳の入れ替えやクリーニングをしているのかもしれません。

貸切露天風呂

部屋の特典として貸切露天風呂がついていたので、さっそく入りに行きました。

通常の和室ですと30分2000円かかりますが、スーペリアのお部屋を利用していると無料特典になっているのが嬉しいところ。

貸切露天風呂の鍵はフロントで受取るとホテルの方が案内してくれました。

貸切露天風呂入口

場所はフロントと同じ1階で大浴場も隣にあります。

貸切露天風呂の通路

鍵を開けると渡り廊下があり、クロックスなどが置いてありました。

着替えるスペースの写真を撮り忘れましたが、着替えと浴場は分かれています。

貸切露天風呂の浴場

浴場は大人2人で入ると快適に使えるサイズ。4人とかだとちょっと狭いかもしれません。

貸切露天風呂の洗い場

小さいながらも洗い場スペースがあり、シャンプーなどのアメニティも備え付けてあります。

貸切露天風呂の目の前

目の前は緑で目に優しい。一部で花が咲いているのも見れました。雨が降っていたことで良い雰囲気です。

貸切露天風呂の湯口

温泉は源泉かけ流し。湯量が豊富な渋温泉だけあってけっこうな量が注がれていて嬉しいですね。

温度としては42~43度くらいでしょうか。少し熱めですが、徐々に慣れました。

硫黄の匂いもありつつ、ナトリウム系のなめらかさもあります。

ほぼ中性で1歳の赤ちゃんでも大丈夫ですが、熱かったようでかけ湯をしていました。

2021年12月に新設されただけあってとても綺麗な貸切露天風呂でした。

広間にて夕食

今回子どもを含めて10人ということもあってか、夕食は広間を1つ貸切で利用させてもらうことができました。

子どもがいたからかもしれませんが、他のお客さんに気を遣わなくてよいのはとてもありがたかったです。

夕食のお品書き一覧

手書き風のお品書きで珍しいですね。面白そうなメニューがたくさん。

夕食の事前

広間に入った時に用意されていたのがこちら。おいしそう。

お酒のメニュー表

まずはビールをと思いメニュー表を見たところ志賀高原ビールもありました。悩みましたがお風呂上りだったので生ビールに流れてしまった。

夕食の生ビール

やっぱり風呂上りの生は外れ無し。うますぎる。

夕食の籠盛り

籠盛り。塩気のあるもの、甘めのもの、酢のもの、など色々な味が楽しめる一品が盛られています。

お酒が進むんだよな。

夕食の土瓶蒸し

舞茸の土瓶蒸し。何気に土瓶蒸しは初めてでしたが汁が本当にうまい。子どもに飲ませたらおかわりをせがんできました。

夕食の刺身

お刺身はマグロ、カンパチ、そして岩魚です。川魚の刺身はあっさりしていて好き。

鶴の形をしたのはビーツでした。洒落ています。

夕食の玉ねぎスープ

玉ねぎの冷製スープは珍しいですね。野菜のクルトンも浮かんでおり、優しい甘味を感じられます。

野菜が苦手な子どもがずっと飲んでました。

夕食の岩魚の塩焼き

長野なので期待してましたが岩魚の塩焼きは本当に嬉しい。お酒なくなっちゃいました。

夕食の日本酒

いったん冷酒を頼みましたがこのあと瓶の純米吟醸も。『縁喜』という日本酒ですが、香りもしっかりしていてうまい。

夕食のゴマ豆腐あられ揚げ

ゴマ豆腐のあられ揚げ。面白い食感。いわゆる外はかりっ、中はモチってやつです。

夕食のポークステーキ

メインの信州ポークステーキ。焼いた写真を撮り忘れましたがこの豚肉おいしかったです。

夕食の焼きプリン

デザートは焼きプリンです。ブリュレっぽくてうまし。

これ以外にタケノコ汁とご飯、なめこの味噌汁もあったのですが酔っていて撮り忘れました。

面白いメニューも多く夕食を楽しめました。おいしくて満足。

大浴場と家族風呂

夕食後で酔いがさめてきた頃に大浴場にも行きました。

大浴場入口

入口の前から畳を歩けます。

中は金庫などないので貴重品類はフロントか部屋の金庫に入れてくると良いでしょう。

渋ホテル大浴場(楽天トラベル引用)
(画像は楽天トラベル引用)

お風呂は大浴場と露天風呂に分かれていてどちらも源泉かけ流しです。

大きな浴場でも源泉かけ流しができるのは渋温泉の湯量が豊富な証拠ですね。

渋ホテル露天風呂(楽天トラベル引用)
(画像は楽天トラベル引用)

温度が少し高めなので露天風呂がちょうどよい感じ。

贅沢を言えば、半身浴できる腰掛け岩みたいなのがあると最高でした。

景観を臨めないものの川の流れる音も聞こえますし、空気も綺麗で善きです。


家族風呂については入るのを忘れていましたが、こちらも貸切で利用可能です。

空いていれば利用可能で、内側から鍵をかける仕組みのよう。ベビーバスもあるので小さいお子さんには少しお湯を冷ますこともできます。

こちらも源泉かけ流しです。

ロビーラウンジ

ラウンジ全体

湯上り後はロビーラウンジで涼めます。写真は明るい時間帯に撮ったものですが、ラウンジ自体は24時間利用可能とのこと。

ラウンジのビール

ビールやお茶などは15時~19時の間は自由に飲めます。

ラウンジのコーヒー

ラウンジの水

コーヒーとお水については15時~21時、朝は7時~11時で利用可能。

19時までとはいえビールが飲めるのは嬉しいですね。

ラウンジの入口

ラウンジは昭和の小学校教室が再現したもので、昭和30年代ごろに実際に使われていた寄贈品が置かれています。

ラウンジのピアノなど

小さいピアノや木琴など。子どもや姪っ子が楽しそうに遊んでいました。

広間にて朝食

朝食会場も夕食同様、広間貸切で利用させてもらえました。

朝食の全体

お膳で和食が用意されていました。僕は和食が好きなのでこれで良しです。

朝食の焼き鮭など

焼き鮭や明太子、ゴマ豆腐などご飯が進みます。

朝食のジャガイモ牛スジの煮つけ

ジャガイモと牛筋の煮つけ。アスパラがアクセントになってます。

朝食の陶板焼き

ベーコンと野菜の陶板焼き。トマトが甘いですね。

朝食の味噌汁

春菊と豆腐の味噌汁。

これ以外に温泉卵、サラダ、漬物、ヨーグルトなどがあり、朝食としては十分な量。

和食だと子供にも食べさせやすい味付けなのでありがたいです。

朝食もおいしくいただきました。

周辺観光

渋ホテルは渋温泉街に面しているので温泉街を散策したり、少し先にあるスノーモンキーパークが見どころです。

・渋温泉街

渋温泉では『九湯めぐり』といって9つの外湯(公衆浴場)をめぐりスタンプを集めて、結願渋薬師庵(高薬師)という神社に行き、健康を祈願するというものが有名です。

大湯の前に長い階段があり登っていくと着きます。今回は時間がなかったので登りませんでしたが眺めも良いらしいです。

スタンプは専用のタオルに押します。(有料)

外湯用の鍵

大湯以外は専用の鍵が必要で渋温泉に宿泊すると宿から専用の鍵を渡してもらえます。

大湯の外観

大湯は500円払えば宿泊者以外も入浴可能です。渋温泉旅館組合か渋温泉駐車場で販売しているよう。

外湯に入る余裕がなかったので入りませんでしたが、外湯は泉温が高いので入るときはそれなりに覚悟していくのがよいそうです。

外湯を巡っていると『金具屋』という有名な宿が見えます。

金具屋外観

外観や雰囲気が千と千尋の宿に似ていることから有名になったそうですね。

ここも空いていれば宿泊したいと思っていたのですが、予約が埋まっていました。(以前も1回来たのですが予約できず)

ジブリ好きとしては一度は泊まってみたいな、と思っています。


・スノーモンキーパーク

渋温泉から3~4㎞進むと『スノーモンキーパーク』という猿が温泉に入っている場所があります。

よくマンガとかで猿が温泉に入っているシーンが出てくることがありますが、日本で猿が温泉に入るのはこのスノーモンキーパークだけだとか。

冬場など寒い時期によく入っている姿が見れるそう。(たまに猿が渋温泉のほうにまで来ていることもあるとかないとか)

渋ホテルに宿泊した感想

渋ホテルに宿泊して気づいた注意点・良かった点を書いておきます。

注意点

・ベッドの部屋に対して幼児向けの柵がない

添い寝の子どもがいる方限定の内容になりますが、子どもがベッドから落ちないようにする柵の貸出がないです。

ベッドの部屋自体が数が少ないのと新しめなので準備がなかったのでしょう。

気になる人は和室を選ぶからということもあるのだとは思いますが、うちは妻がベッドの部屋を好んだので柵の貸出があると良かったです。


・部屋のテレビが小さい

うちの家族は旅先でテレビを見ないので気にならないのですが、テレビを見たいという方に向けては小さめだったように思えます。

座布団に座ったり、ベッドからの位置だと見えづらいですね。人によっては気にするポイントかもしれません。

良かった点

・ホスピタリティが良い

宿に着いたときに車から降りる前に傘を差していただいたことは嬉しかったです。

また車の駐車も鍵を渡すと代わりにやってくれました。

大人数の宿泊に対してもうまく対応いただきありがたかったです。


・温泉が良い

久しぶりに源泉かけ流しが楽しめました。適度な硫黄の香りや肌で感じられる泉質など温泉旅行を楽しめました。

両親や姉夫婦も温泉が良かったと言っており、幅広い層で満足がいく内容でした。

貸切露天風呂もきれいで気持ちよく家族で入浴することもできました。

大浴場のお湯も同様で、貸切露天風呂がなかったとしても十分に満足できる温泉だと感じています。


・スーペリアの部屋がきれいで特典も良い

ベッド付きのスーペリアルームの満足度が高かったです。

お部屋も綺麗ですし、フリードリンクも充実。ベッドもシモンズベッドで個人的には良かったです。

これに貸切露天風呂特典がさらについてくるので、少し値段は上がるものの2名で宿泊ならスーペリアのお部屋をおすすめします。


・夕食、朝食ともにおいしい

メニューは工夫が凝らしてあるメニューが多く、おいしいのはもちろんですが楽しめました。

お品書きには記載ありませんでしたが、長野産の食材を使っている料理も多かったです。

欲を言えば日本酒で飲み比べセットがあるとより良いですが、お酒の種類自体は多かったので問題ありません。

いっしょに行った両親や姉夫婦もご飯に対して満足していました。


・ロビーラウンジのフリードリンクが充実

時間が決まっているとはいえビールのフリードリンクがある温泉宿は珍しいですね。

お茶やコーヒー、ソフトドリンクなどもありました。

朝食にコーヒーはなかったものの、フリードリンクにてコーヒーが飲めたので気になりませんでした。

まとめ

渋ホテルに宿泊した感想をまとめておきます。

【良かった点】
・ホテルの方のサービスが良い
・温泉が良い
・スーペリアの部屋がきれいで特典も良い
・夕食、朝食ともにおいしい
・ロビーラウンジのフリードリンクが充実

【注意点】
・部屋のテレビが小さい
・ベッドの部屋に対して幼児向けの柵がない

入口でホテルの方が傘を差して出迎えてくれたことが、とても好印象でした。

その好印象のとおり、宿での滞在も非常に快適に過ごせましたし、両親や姉夫婦からも満足の声をもらいました。

泉質の良い源泉かけ流しの温泉に入った後に、おいしい夕食を食べてゆっくりする時間は至福の時間でした。

金額も他の宿と比較しても少し安めでお得感もあります。

気持よく渋温泉の宿滞在を楽しみたい方に、渋ホテルの宿泊をおすすめします。