「手取り20万円の会社員だけどふるさと納税をするとお得になるのかな?ふるさと納税をすると払う税金が減ってお得になるって聞いたけどどれぐらいお得になるんだろう?」
ふるさと納税という言葉は聞いたことがあってもどうやって始めたらいいか分からずあとまわしにしていませんか?
僕も初めは「ふるさと納税でお得になるらしいけどよくわかんないからあとまわしでいっか!」
と手をつけずにいました。なんとなく『税金』と聞くとめんどくさいイメージがあったんですよね。
でも実際にふるさと納税をしてみて印象がガラリと変わりました。
「めっちゃ簡単やしお得!なんでさっさと始めなかったんやろ・・・」
ふるさと納税のあまりの手軽さと早く始めなくて損したことに少し後悔しました。
この記事では以下について書いています。
・手取り20万円の会社員がふるさと納税でお得になる金額
・ふるさと納税の申込み方
僕自身は手取り20万円の会社員で数年前からふるさと納税をしてお得に暮らしています。
妻もふるさと納税を行っており、夫婦で返礼品をもらって楽しんでいます。
この記事を読み終える頃にはあなたもふるさと納税の手軽さ・今までやっていなくて損していたことに気づくと思いますので最後までお付き合いください。
ふるさと納税とは?
ふるさと納税を簡単に説明すると、自治体(日本各地の市区町村)に寄付をして返礼品がもらえる、という制度です。
例えば、山形県に寄付をして返礼品としてお米をもらう、みたいな感じです。
この寄付をした金額に応じて次の年に払う住民税を減らすことができるのです。
ふるさと納税の仕組みは?
ふるさと納税の一連の流れは下の図を見てもらったほうが分かりやすいです。
②ワンストップ特例申請書が届く(約2週間)
③ワンストップ特例申請書を自治体に返送する
④自治体から返礼品が届く
⑤次の年の住民税が安くなる
流れを見ていただいたら分かる通りですが実際にやることは、ふるさと納税サイトから寄付して(品物を選んで)自治体から送られてくるワンストップ特例申請書に記載して返送するだけです。
これだけで次の年の住民税が安くなる上に返礼品がもらえるのです。
ワンストップ特例申請書について説明しておくと、会社員の方が確定申告しなくてもふるさと納税できるようにするための書類です。
これは品物を選ぶ際に「ワンストップ特例申請書を要望する」という項目が基本はあるので選択すれば大丈夫です。申し込んでから2週間ぐらいを目安に自治体から送られてきます。
ふるさと納税をすると翌年の住民税が安くなる
ふるさと納税でどれぐらい税金が安くなるのかというと寄付した金額-2000円が次の年の住民税から安くなります。
仮に30000円のふるさと納税をした場合は28000円が住民税から安くなります。
細かい計算などありますが2000円の負担で返礼品がもらえると覚えておけば大丈夫です。
ここまで聞いて計算が早いあなたは
「2000円の負担ならモリモリふるさと納税したほうが得じゃないですか!?」と思うかもしれませんがちょっと待ってください。
ふるさと納税で引ける税金はあくまで払っている住民税の範囲からなので限度額があるんです。
なので限度額を知らずにふるさと納税してしまうと逆に損してしまいます。
このふるさと納税の限度額は額面の年収に応じて変わってきます。
手取り20万円だといくらぐらいがふるさと納税の限度額になるのかもこの後お話します。
手取り20万円でもふるさと納税でお得になるの?
手取り20万円の会社員でもふるさと納税をするとお得になります。
ふるさと納税をすることでもらえる返礼品の金額目安としては、およそ寄付金額の30~40%ぐらいになります。
仮に1万円の寄付をすると3000~4000円分ぐらいの品物を受け取っていることになります。
ふるさと納税の具体例
手取り20万円だと仮にボーナスがないとしても年収で300万円ほどになります。
年収300万円でふるさと納税できる金額は約28,000円です。
30%ほどの返礼品を受け取ったとすると、
28000円×0.3=8400円分の返礼品になるので2000円の負担で8400円分の返礼品がもらえるのでお得です。
僕がもらった返礼品の例を挙げると、1万円で16kgのお米がもらえました。
お米はスーパーで買うと5kgで約1500~2000円ぐらいの品物になります。16kgのお米はかなりお得。訳ありとあっても何が訳ありか分からないおいしいお米です。
数年間ふるさと納税をしていますが、基本的に返礼品は日常的に消費するものなので買い物しなくて助かってます。
手取り20万円の会社員であればふるさと納税すると確実にお得になる制度なのです。
手取り20万円のふるさと納税限度額は?
手取り20万円の会社員ができるふるさと納税限度額についてお話していきます。
実際の納税限度額は手取り金額ではなく額面の年収によって変わってきます。
結婚しているかなどによって納税できる金額が変わるので前提だけそろえておきましょう。
・会社員(バイト、フリーター含む)
・自分の税金だけ払っている(独身、もしくは子どもがいなくて共働き
上記以外の人がふるさと納税できないとかではありませんが、金額が変わってきます。
手取り20万円の会社員ですと額面の月額は25~26万円ほどになります。
給料からは年金、所得税、住民税、社会保険料というのが引かれているので額面と手取りではけっこう金額が変わってきます。
ここでは額面の月額を25万円、年収300万円ということにしておきます。
ここにボーナスが加わることで額面年収が変わってきます。
上場企業とかだと2か月分×2回もらえたりしますので+100万円ぐらいになります。
いっぽうで中小企業とかだと1か月分×2回、もしくはボーナス自体なしといった会社もあります。
同じ手取り20万円でも額面年収にすると金額にバラつきがでます。
とりあえず額面年収300万~400万円の幅でふるさと納税の限度額の目安を記載しておきます。
年収310万円⇒29000円の限度額
年収320万円⇒30000円の限度額
年収330万円⇒31000円の限度額
年収340万円⇒32000円の限度額
年収350万円⇒34000円の限度額
年収360万円⇒35000円の限度額
年収370万円⇒36000円の限度額
年収380万円⇒38000円の限度額
年収390万円⇒40000円の限度額
年収400万円⇒42000円の限度額
手取り20万円の額面年収を10万円刻みでふるさと納税の限度額の目安を記載しました。
自治体によって住民税率が若干変わるのとぎりぎりに納税はしないほうがいいので100円の桁は切り捨てて少し低めに記載しています。
年によって残業や手当の金額、あとはボーナスが大きく変動するようですとぎりぎりで納税するのは危ないですね。
少し余裕を持たせて様子を見ながら金額を増やしていくといいでしょう。
より細かい納税限度額を調べる場合はふるさと納税控除金額のシュミレーターが役立ちます。
記載した目安額も大きくずれてないと思いますがぎりぎりまでふるさと納税をしたいという人は上のシュミレートしてみてもいいでしょう。
ふるさと納税のよくある疑問と注意点
ここまでふるさと納税のメリットについて話してきましたが、合わせてふるさと納税のよくある疑問と注意点についてもお話しておきます。
ふるさと納税で寄付できる自治体は?
ふるさと納税で寄付できる自治体は全国どこでもできます。
『ふるさと』という言葉から住んだことがある地域のように見えますが住んでなくても問題ありません。
逆に今住んでいる地域はふるさと納税の返礼品対象外になる可能性があるので申し込む前に確認してみてください。
だいたいはふるさと納税を申し込むサイトに記載されています。
寄付できる自治体の数は?
ふるさと納税で寄付できる自治体の数に制限はありません。
仮に100の自治体に寄付しても問題が起きたりはしません。
ただし会社員の方がワンストップ特例制度を使う場合は寄付する自治体の数を5つまでにしてください。
6つ以上の自治体に寄付してしまうと確定申告をする必要が出てきます。
基本的には1万円以上の寄付が多いので手取り20万円の方であれば6つ以上の自治体に寄付することはないと思いますが一応覚えておいてください。
同じ自治体に複数回寄付するのは1つの自治体としてみなされるので問題ありません。
返礼品はすぐに届くの?
ふるさと納税の返礼品は基本的に届くのに時間がかかります。
早くて2週間、通常で1ヵ月、遅いと半年ぐらいかかります。
普段利用するネットショップのような感覚だとものすごく遅く感じるのですが、あくまで自治体が運営しているのでゆっくりです。
果物とかは実がなる時期の前から受け付けていたりするのでタイミングによっては時間がかかります。
すぐに欲しいものよりも先々欲しいものを返礼品として選ぶといいでしょう。
ふるさと納税では寄付分のお金が戻ってくるの?
ふるさと納税はお金が戻ってくるわけではなく翌年の住民税から引かれるという仕組みです。
なのでお金は先出しになります。
ふるさと納税のデメリットでいうとこのお金が先出しになるということぐらいですね。
とはいえ、よほどお金がカツカツとかでなければメリットのほうが大きいのでふるさと納税で寄付をしたほうが良いです。
補足になりますがふるさと納税は住民税から差し引かれるという制度なので、専業主婦の方などはご主人が住民税を払っていることになるので使えないです。
ご主人本人がふるさと納税する分には使えます。
ふるさと納税で限度額より多く寄付した場合はどうなる?
ふるさと納税で限度額より多く寄付したとしても住民税から差し引ける金額は変わりません。
なので仮に30000円が限度額の人が40000円寄付した場合は10000円余分に払うことになり損してしまいます。
ここまで極端でなくてもいざ年収を計算してみると限度額を数千円越していたということは起こり得ます。
ですので安全策を取るのであれば限度額ぎりぎりではなく2~3000円ほど余裕をもたせてふるさと納税するのが良いでしょう。
いつまでに寄付した分が対象になるの?
寄付自体は年内の12月31日までにふるさと納税した分が対象になります。
ただし決済を済ませておく必要があるので、12月末の寄付はクレジットカード決済でしましょう。
銀行振込もありますが支払い自体が間に合わない可能性があるので。
またワンストップ特例申請書は寄付年の翌年1月10日までに自治体に到着する必要があります。
『発送』ではなく『到着』なので早めの発送が必要です。
仮に沖縄など遠い場所のだと到着まで時間がかかりますのでなおのことですね。
もし1月10日に間に合わなかった場合は確定申告で提出する必要が出てきます。
普段、確定申告をしていない方だと難しく感じると思うので1月10日に間に合うようにはしておきたいところですね。
年末にならないとボーナスなどの金額が分からないということもありますが、あまりギリギリのふるさと納税にはしないことをおすすめします。
ふるさと納税で見逃しがちなことってある?
意外と盲点になる部分ですが、生命保険や住宅ローンを払っている人は注意が必要です。
というのも生命保険や住宅ローンの控除を申請していると住民税が少し安くなっているのでふるさと納税で安くできる金額が減ります。
つまりふるさと納税の限度額が低くなるということです。
この点を見落としてふるさと納税をすると余分に寄付してしまったということになりかねません。
生命保険や住宅ローンを払っている人は会社からもらう源泉徴収票を準備して限度額のシュミレーションをしましょう。
「生命保険も住宅ローンも払っていません」という人は関係ないので安心してください。
ふるさと納税はどうやって申し込む?
ふるさと納税は多くのサイトから申し込むことができますが、その中でもお得にふるさと納税できる『楽天ふるさと納税』と『ふるなび』についてご紹介します。
やることはネットショッピングと変わらないのでワンストップ特例制度の申請書をもらう部分だけ忘れなければ大丈夫です。
楽天ふるさと納税
楽天ふるさと納税は楽天が運営するふるさと納税サイトです。
楽天ふるさと納税は普段から楽天のサービスを使っている人であればものすごくメリットがでます。
というのも楽天ふるさと納税では寄付をすると同時に楽天ポイントが貯まるからです。
楽天だとほとんどの日でポイントアップのキャンペーンをしているのでそのタイミングを狙うだけで3~10%ぐらいであれば普通にポイントがもらえます。
僕自身も楽天でふるさと納税をしていますがポイントだけで2000円分ぐらい貯まったりします。
これだけで本来負担するはずの2000円分をまかなえてしまっています。
楽天ポイント自体は楽天で使ってもいいですし、最近だと楽天ペイを使ってコンビニでの買い物などに使っています。
これだけどこでも使えると楽天ポイントはほぼ現金ですね。
楽天ふるさと納税を使ってふるさと納税をする流れをご説明します。といっても普段のネットショッピングと変わりません。
2.選んだ返礼品の情報を確認する
3.商品画面の『ワンストップ特例制度を申請する』の項目で『要望する』を選ぶ
4.『寄付を申込む』ボタンを押す
5.内容に同意し進める
6.楽天会員の方はログインして決済画面を進める
上記のような流れになります。
楽天ふるさと納税の場合、ワンストップ特例制度の申請は商品画面に出てきます。
「要望する(確定申告をしない方)」という項目にしておけば問題なしです。
あとは自治体からワンストップ特例制度の申請書が送られてくるので返送し、返礼品が送られてくるのを待つだけです。
以上が楽天ふるさと納税を使ったふるさと納税の申し込み方です。
実際にふるさと納税して良かった返礼品を紹介しておきます。
ビール24本セットです。種類はプレミアムモルツ以外もあります。ビールよりチューハイが好きな人はそちらを選ぶと安くて量が増えます。
5000円分ぐらいの返礼品で日常的に消費するものなので助かってます。
去年頼んだビール24本に神泡サーバーというアイテムがついていて家ビールが劇的においしくなりました。
この神泡サーバーで入れたビールがうますぎて外ビール飲む頻度が減りました(良い意味で)。ビール好きの人は下の記事もご覧ください。
熊本県高森町のお米16kgです。
訳ありと書かれていますが、作り過ぎて安くなっているとのことです。味はとてもおいしく、過去に10回以上はリピートしてます。
お米が切れたらまた選びたい返礼品です。
塩銀鮭と塩サバのセットです約2.5kgです。
どちらも良い塩加減でそのまま焼いて食べてます。塩鮭はお弁当のおかずにもぴったり。
塩サバも脂がのっていてとてもおいしく、子どももバクバク食べます。
どちらも小骨が少し入っているのが弱点ですが、それを差し引いても良い品で過去にリピートしてます。
ふるなび
ふるなびはアイモバイルというネット広告がメインの会社が運営しています。
アイモバイルという名前に聞き覚えがないかもしれませんが東証1部上場の企業なので運営は安心して良いかと思います。
ふるなびの特色は会員登録してクレジットカードで支払うことで寄付額の1%分のアマゾンギフト券コードがもらえることです。
楽天ポイントは集めてないけどアマゾンで買い物するよという人であればふるなびを利用するのも良いと思います。
ふるなびを使ってふるさと納税をする流れをご説明します。
2.選んだ返礼品の情報を確認する
3.『寄付を申し込む』ボタンを押す
4.新規会員登録して進める
5.『ワンストップ特例制度を利用する』の項目にチェックを入れる
6.返礼品をもらうにチェックを入れて申請画面に進んで完了させる
上記のような流れになります。
ふるなびの場合、ワンストップ特例制度の申請は登録画面に出てきます。
『ワンストップ特例制度を利用する』にチェックを入れておけば大丈夫です。
あとはワンストップ特例制度の申請書が届いたら返送して、返礼品が届くのを待ちましょう。
以上がふるなびを使ったふるさと納税の申し込み方です。
おまけの話として2019年2月3日時点の話にはなりますが、ふるなびだとビールがお得に買えます。
実はビールは去年までは泉佐野市が1万円で350ミリ×24本という返礼品を楽天ふるさと納税でもたくさん売ってました。
ですが、総務省からの指摘がありビールの掲載をとりやめたのです。
楽天自体のルールとしてとりやめたのかは分かりませんが、ふるなびだと泉佐野市はビールを1万円で売っています。
そう長くは続かない気がしますのでビールを買いたい人は早めに買うといいでしょう。
あとは2019年6月からふるさと納税の規制が入る可能性が高いです。
寄付金の3割までに返礼品を収めるであったり、地場の商品以外を取り扱わないなどですね。
逆に言うと6月までであれば現状の返礼品がもらえるので限度額の半分ぐらいは6月までに寄付しておくほうが良さそうですね。
候補があれば早めのふるさと納税をおすすめします。
まとめ
ちょっと長かったので最後に内容をまとめておきます。
・ワンストップ特例制度を使えば確定申告は不要
・限度額ぎりぎりにならないよう寄付をする
・楽天ふるさと納税だとポイントがたくさんもらえる
・2019年6月から規制が入る可能性が高い
ざっくりまとめると上記のような感じですね。
何にせよ手取り20万円の人であればふるさと納税をしたほうがお得になるイメージはできたのではないでしょうか。
やることもネットショッピングで買い物するのと変わりないので簡単です。
お得にふるさと納税をするのであれば6月までにいくつか進めておきましょう。
ふるさと納税以外でも節約の方法が知りたいという方は『手取り20万円の生活は?会社員が毎月貯金するためにオススメの節約方法8選!』の記事をお読みください。
年に100万円貯金するための節約法について書いています。