この記事ではおすすめのネット証券をランキング形式で紹介します。
・チャートなどツールが使いやすいネット証券を知りたい
・ネット証券の選ぶ基準を知りたい
僕は7年間、株式投資をしていますが、取引手数料にこだわるだけで利益の残り方がかなり変わりました。
お得なネット証券の組み合わせなどもお話しますのでご参考ください。
ネット証券口座の選び方
ネット証券を選ぶときに見るべきポイントは3つです。
・チャートなどツールが使いやすいか?
・行いたい取扱いサービスが備わっているか?
順番に説明していきます。
取引手数料が安いか?
個人的に一番重要だと思っているのが、取引手数料の安さです。
取引手数料を抑えることができれば、それだけ利益が多く残ります。
僕は一時期、取引回数が多い時期があったのですが、
取引による利益は3万円あったのに取引手数料を差し引くと5000円しか残らないという経験をしました。
以後、取引を細かくするのではなく1回ごとの利益を大きくする投資法に変えましたが、手数料で勝ち負けが決まることもあると自覚しました。
株主優待や配当狙いなど1年に数回しか取引しないのであれば、手数料をそこまで気にしなくても大丈夫ですが、月に数回は取引するのであれば確実に安くしましょう。
チャートなどツールが使いやすいか?
どの銘柄を取引するかを決めるためにチャートを見たり、投資情報を分析したりすると思います。
特にチャートに関してはネット証券会社によって提供しているツールにけっこう差があります。
チャート自体はインターネット上で調べることもできますが、使いやすさが全然違います。
良いツールを提供しているネット証券は押さえておきたいところです。
行いたい取扱いサービスが備わっているか?
国内株式取引はどのネット証券にも備わっています。
それ以外で、海外株式取引やつみたてNISAなどのサービスはネット証券会社によって取扱いが異なります。
あとは新規公開銘柄(IPO)の当たりやすさや信用取引で新規売りできる銘柄の数など。
一般的にIPOの当選率や信用取引で新規売りできる銘柄の数は大きい会社のほうが有利です。
国内株式取引の現物以外の取引も考えている方は口座開設前にチェックしましょう。
取引手数料が安いネット証券口座ランキング
まずは取引手数料が安いネット証券をランキング形式で紹介します。
上から順番に手数料面でお得になると思ってもらえれば大丈夫です。
3位以下は金額差があるのでここでの紹介は省かせていただきます。
ライブスター証券
・現物取引の手数料が最安値
・信用取引の手数料が無料
・NISAやつみたてNISAも利用可
・海外株式は取扱いなし
取引手数料面では・ライブスター証券が最安値になります。
現物取引の手数料が最安値かつ信用取引の手数料が0円という驚異の安さです。
例えば、50万円の株を買って売ったときの手数料比較を楽天証券としてみましょう。
【現物取引】
ライブスター証券:396円
楽天証券:550円
【信用取引】
ライブスター証券:0円
楽天証券:396円
補足ですが楽天証券の手数料は高いというわけではなく、全体でみると5番目ぐらいです。
ライブスター証券が安すぎますね。
特に信用取引の手数料0円が強烈です。
信用取引で株を買うと買方金利がかかりますが、ライブスター証券はこの金利も安くて制度信用(6か月期限の信用取引)なら2.3%。
50万円の銘柄を10日間保有して約310円ぐらいです。短い期間であれば現物取引の手数料より安いですね。
補足で、信用売りの貸株料は1.1%とこれも最安値です。
ライブスター証券の名前を聞いたことがない方もいるかもしれませんが、実は1948年に設立された会社で歴史は長いです。
合併や会社名が何度か変更されて、「ライブスター証券」の名前になったのは2011年なので、昔から株をやっている人だと聞きなじみがないかもしれません。
僕は5年間利用していてエラーやトラブルなどもなく安心して使えています。
あとはつみたてNISAで人気の「ひふみ投信」が利用できるのも大きいですね。
取引手数料を安くするならライブスター証券がイチオシです。
ライブスター証券については、『ライブスター証券のメリット・デメリット!ライブスター証券は手数料が最安値でお得』の記事でも紹介しているので合わせてどうぞ。
DMM株
・現物取引の手数料が最安値
・信用取引の手数料と金利が安い
・取引手数料の1%がDMMポイント付与
・NISAはあるがつみたてNISAはない
・海外取引(米国のみ)あり
現物取引に関してはライブスター証券と互角のDMM株です。
取引金額ごとの手数料がライブスター証券とまったく同じです。
特徴を挙げるとするなら取引手数料の1%がDMMポイントとして付与されます。
このDMMポイントは1ポイント1円として利用できるのでお得ですね。
ポイント含めて考えると現物取引で一番安いのはDMM株になります。
信用取引は1回の買いや売りが300万円以上であれば手数料無料になりますが、それ以下は88円なのでライブスター証券の次に安いですね。
あとは制度信用取引の買方金利が2.1%とこの点はライブスター証券より安いです。
売りの貸株料はライブスター証券と同様に1.1%と最安値です。
現物取引しかしないであったり、1銘柄ごとの取引が常に300万円を超えてくるなどであればDMM株を選ぶほうがお得ですね。
ツールが使いやすいネット証券ランキング
次にチャート分析ツールが使いやすく、取扱いサービスが充実しているネット証券をランキング形式で紹介します。
各社ともにツールの使い勝手など異なるので紹介していきます。
SBI証券
・ハイパーSBIが使いやすい
・1日の取引額が50万円以内なら手数料無料
・取引手数料に対して1.1%のTポイント付与
・NISAとつみたてNISAの取引手数料が無料
・IPO取扱い数がダントツ
・海外株式の対象国数がダントツ
・取扱いサービスが多い
SBI証券にはハイパーSBIというチャートツールがあります。
お気に入り銘柄の登録やチャートの操作がしやすいです。
あとで紹介する松井証券のネットストックハイスピードと楽天証券のマーケットスピードの良いとこどりしたようなツールになっています。
プロトレーダーが使用しているというのもうなずけますね。
ハイパーSBIを無料で利用するには条件がありますが、
・新規口座開設から1か月
・1か月に1回は取引を行う
・信用取引口座か先物オプションの口座を開設している
などのどれかを満たせば無料になります。
無料で使うためのハードルは低いので問題ないでしょう。
チャートツールもさることながら、取扱いサービスの多さがダントツですね。
IPO取扱い数、海外株式の対象国数もダントツで多いです。
つみたてNISAの取引(買付・売却)手数料が無料なのも強いですね。
つみたてNISAの売却手数料が無料のところはほぼないので。
現物取引や信用取引の通常手数料はライブスター証券やDMM株には負けてしまいます。
ただし、アクティブプランといって1日50万円までの取引の手数料が無料になるサービスがあります。
1日に何度も取引きせずに50万円以内の銘柄を買う方であればお得に使えます。
スタンダードプラン(1注文ごとに手数料)で取引した場合、手数料に対して1.1%のTポイントが付与されます。
Tポイントは使える先も多いので現金に近い感覚で利用できます。
SBI証券は手数料がそこそこ安く、全体的に良いサービスが多いので、人気NO.1と言われる理由にもうなずけます。
松井証券
・ネットストックハイスピードのチャート分析がしやすい
・1日の取引額が50万円以内なら手数料無料
・NISAの取引手数料が無料
・チャートの形から銘柄検索できる
松井証券は大正時代に創業した老舗の証券会社です。
チャートツールのネットストックハイスピードがチャート勉強にとても使いやすいです。
ネットストックハイスピードは使いこなすのに慣れが必要ですが、使えるようになるとめちゃ便利です。
表示できるローソク足の本数が他の証券会社に比べて多いのと、画面を横にスクロールできるんですよね。
「ネットストックの画像」
この機能があると、過去にさかのぼって「もしここで買ったとしたら?」といった勉強ができます。
よく投資のプロの人がやる勉強法で初めて見たときに良いツールだなと実感しました。
このネットストックハイスピードを使いたいがために、証券口座を開設しても良いかなと思えるツールです。
そのほかにも、25パターンのチャートの形(上昇中や下落中、横ばいなど)から銘柄をチェックできたりと面白いサービスもありますね。
株主優待名人の桐谷さんが利用しているだけあって、株主優待と配当銘柄の検索機能が使いやすいです。
検索に必要な項目が絞られているので、迷うことも少ないですね。
松井証券は1日50万円以内の取引なら手数料も無料なので、株主優待と配当銘柄を狙うにはぴったりの証券会社かなと思います。
楽天証券
・マーケットスピードが使いやすい
・1日の取引額が50万円以内なら手数料無料
・取引手数料に対して1%の楽天ポイント付与
・NISAの取引手数料が無料
・ポイント投資を利用すると楽天SPUのポイントが増える
楽天証券といえばマーケットスピードが人気のチャートツールです。
使っていて直感的な操作がしやすく迷いにくいツールです。
マーケットスピードを使い続けていると他のチャートツールは使いにくく感じてしまうかもしれません。
銘柄のお気に入り登録機能やマイページでカスタマイズできるのも魅力ですね。
初心者から上級者まで使いやすいチャートツールです。
手数料コースをいちにち定額コースを選べば、1日50万円までの取引の手数料が無料になるサービスがあります。
超割コース(1注文ごとに手数料)を選んだ場合は手数料に対して1%の楽天ポイントが付与されます。
このあたりはSBI証券とほぼいっしょですね。
かかってくる手数料もいっしょなので差がないと思って大丈夫です。
楽天証券の場合、楽天ポイントを生かしたサービスもあります。
楽天の国内株式の購入や手数料の相殺に1ポイント1円で利用など。
また投信に500ポイント以上投資することで、楽天市場での買い物時にもらえるポイントが1%増えます。
5万円ほど楽天で買い物している月であれば、1%増えることで500ポイントもらえるので普通にお得です。
楽天証券は普段から楽天サービスを多用する方であれば相性が良いですね。
複数あると便利なネット証券の組み合わせ
基本的にネット証券は複数の口座を持って利用するとお得です。
組み合わせとしては、
手数料安い×ツールが使いやすい
ネット証券会社を組み合わせて使うとかなりお得に使えます。
僕が実際に使っている組み合わせと人によってはお得な組み合わせを紹介しておきます。
ライブスター証券×ツールが使いやすいネット証券
取引きのメインを手数料が安いライブスター証券で行います。
ここにツールが使いやすい、SBI証券、松井証券、楽天証券のいずれかを組み合わせます。
チャートを見たり情報を分析するのをSBI証券、松井証券、楽天証券のいずれかを使って、実際の取引をライブスター証券を使うという方法です。
この方法だとチャート分析などはしっかり行ったうえで取引手数料を抑えることができます。
SBI証券・楽天証券・松井証券のどれを使うかは用途に合わせると良いと思います。
・IPOや海外株式もやりたい→SBI証券
・株主優待や配当狙い→松井証券
・楽天ポイントを活用したい→楽天証券
といったような選び方でしょうか。
3社とも1日50万円までなら取引手数料かからないので、慣れるまでは1つの証券口座で練習するというのも全然ありですね。
ネット証券を持ってもお金はかからないので3社とも開設して使い比べるというのもおすすめです。
SBI証券×松井証券×楽天証券の3社使い
1日の取引金額が150万円以下であれば使える方法ですが、
SBI証券×松井証券
×楽天証券のそれぞれで50万円まで取引するという方法があります。
各社とも1日の取引額が50万円までなら手数料無料で使えるという特徴を生かした方法です。
通常の手数料がやや高くなってしまうというデメリットを打ち消せます。
それぞれのネット証券口座に50万円ずつ分ける必要はありますが、上限の金額さえ気を付ければ使いこなせます。
実際に使ってみて通常取引を頻繁に行いそうになってきたら、そのタイミングでライブスター証券を口座開設するというのでも問題ありません。
まとめ
最後に紹介したネット証券についてまとめておきます。
ネット証券をうまく使いこなすことで残せる利益も大きく変わってきます。
ぜひ使いやすくて手数料の低いネット証券を選んでください。
株の投資法などについて勉強したい方は、『株の勉強におすすめの本5選!初心者から中級者まで使える株式投資の本を紹介』の記事も合わせてご覧ください。