い物ゼロ秒時代の未来地図』という本を読んだので、書評・感想を書きました。

買い物ゼロ秒時代の未来地図』は、デジタル時代における買い物が今後どう変化していくかについて書かれた本です。

買い物が2030年までにどう変化していくということが書かれているので、EC(ネット通販)やリアル店舗で働く方にはおすすめの1冊です。

『買い物ゼロ秒時代の未来地図』の要約

買い物ゼロ秒時代の未来地図』の著者は望月智之さんといって、株式会社いつもの副社長をされている方です。

前著で『2025年、人は買い物をしなくなる』を執筆されていて、こちらの本で予想されていたことが現実になっているという、買い物に対しての先見性がある方ですね。

本来2025年に訪れるであろう買い物の未来がコロナ下により前倒しになったので、改めてこれからの買い物の未来について書かれたのが『買い物ゼロ秒時代の未来地図』というわけです。


『買い物ゼロ秒時代の未来地図』を要約すると、さらにネットが便利になるデジタル時代において、買い物が今後どう変化していくか、ということが書かれています。

デジタル時代だからネット通販の利用者がさらに増える、といった話ではなく、リアル店舗の活用法であったり、買い物において人やコトのつながりがテーマになる、といったことまで書かれています。

これは現在の買い物における状況や、EC先進国のアメリカや中国を著者がリサーチしたことに基づいて書かれています。

『買い物ゼロ秒時代の未来地図』を読んだ感想

『買い物ゼロ秒時代の未来地図』を読んで特に勉強になったなぁという点をご紹介します。

・買い物はデジタルのあとで(ZMOT)
・「人のつながり」よりも「コトのつながり」
・「モノを売っていない店舗」が増加する
・「目的」「発見」から次は「楽しい」へ

買い物はデジタルのあとで(ZMOT)

このZMOT(=Zero Moment Of Truth )はGoogleが提唱している考えで、「お客さんがお店に来るときにはすでに買うものは決まっている」という考え方です。

頻繁に買う日用品とかではなく、たまにしか買わない単価が高めの商品などで起きる現象です。

家電製品や家具などネットで十分に下調べして、お店では実物を見たいというためだけに訪れるという行動ですね。


確かに自身に当てはめてもまったく同じ行動を取っていて、家電量販店に行っても実物の色や重さを最終チェックするぐらいで、店員さんの説明で決断を変えたりとかはないです。

これは必ずしもリアル店舗だけに当てはまるわけではなく、ネットでも同じ行動を取りますね。

こうなってくると売る側は売り場を抑えるであったりレビュー評価が高いとかでないと、勝負できなくなります。

特にレビューのあるなしは重要だなと感じますね。

ECであればレビューを書いてもらう仕組みはもちろんのこと(未だにレビューの仕組みがない商品も多い)、リアル店舗でもレビューを見せれる仕組みを作るといいんじゃないかと思いました。

例えば、商品のタグにQRコードをつけておき、読み込むと自社サイトの商品レビューページが見れるなどですね。

ネットで情報収集されることを念頭におけるかどうかは、今後さらに重要な要素になるでしょう。

「人のつながり」よりも「コトのつながり」

「人のつながり」は家族や友人、同じ地域に住む人などのつながりを指しています。

「コトのつながり」というのは好きなことや関心のあることのつながりを指しています。

分かりやすいイメージとしてはSNSでのつながりで、つながり自体は弱いのですが、「コトのつながり」がとても増えているとのことです。


自分の買い物に置き換えて考えてみても、家族や友人に聞いて選ぶよりも、ネットで分野に詳しい人の情報を頼りに選ぶことが増えた気がします。

インフルエンサーといった言葉があるように、こういったSNSでつながっている人の情報を頼りに買い物を決断する人が増えているんでしょうね。

SNSの情報から商品が買われるということは、話題にされる商品でないと売れなくなってくるというだと思いました。

他と比較して大差がないものをわざわざSNSで発信したりしないですからね。

また悪い評判が立つような商品は今後ほとんど売れなくなるんでしょうね。

売る側としては、他のお店よりも質の良い商品や丁寧なサービスを提供できれば有利になるということでもあります。

ある意味、ごまかしが利かない時代に突入してきたということでしょう。

「モノを売っていない店舗」が増加する

店舗で何かが体験できること、その体験がデジタルと融合していることが、2020年代の店舗のトレンドになるそうです。

この店舗ではモノは売らずに商品を使った時の体験だけを提供する場になり、買い物はオンラインで誘導するようになります。

ECは便利だけどどういった体験ができるか知りたいというユーザーに向けての場になるということです。


現在でもすでに一部の店舗では商品販売を主とせずに使い心地のみを体験する場になってたりします。

ネットですでに情報を仕入れていて体験だけ知りたいユーザー向けだと、オンラインのみの購入でも良いのかもしれませんね。

ユニクロだと逆の発想でネットで購入したものを店舗で受け取れるようにしたり、こういった形態の店舗も増えていくのかもしれません。

「目的」「発見」から次は「楽しい」へ

ECの進化の過程を著者は3つに分けていて、

「目的」の第1世代:Amazonや楽天など「検索から商品を探すECサイト」
「発見」の第2世代:ZOZOTOWNやメルカリなど「業種特化型のECサイト」
「楽しい」の第3世代:ピンドゥドゥなど「ソーシャル型のECサイト」

今私たちが体験しているのは第1・第2世代までで、2020年代はここに第3世代が加わるとしています。

第3世代は従来の共同購入(複数人でいっしょに買うと安くなる)の仕組みに近く、原則的に1人では買えないです。

売る側としても同時に複数人(20人とか100人とか)で買ってくれる代わりに安くで売れるという仕組みです。


これはSNSによる「コトのつながり」で広まる流れで、EC先進国の中国で広まっている購入方法です。

SNSで好きな物について会話している中で購入するようなイメージなので楽しいの要素が主軸になっているようですね。

この「楽しい」という要素はすでに第2世代のメルカリでも感じられるもので、雑誌をめくるようにアプリを見てたら買いたくなるような感覚でしょう。

商品にこだわりがあるけど資本力がないメーカーなどは、この第3世代の流れを取り込めると良さそうですね。

今後は第1・第2・第3世代で使われ方が大きく分かれていきそうです。

まとめ

買い物ゼロ秒時代の未来地図』を読んで今後の買い物の流れがどう変化していくかイメージできました。

僕自身の仕事でもEC関連なので、この本で学んだ今後の流れは仕事にも生かしていきたいと思います。