株式投資を勉強するときに本を読む方は多いと思いますが、どの本を読めばいいのか悩むことはありませんか?
僕も上記のような悩みを持ち20~30冊ほど株についての本を読んできました。その中から実際に役立った本を紹介します。
本記事では、
・株の勉強におすすめの本5冊
・勉強したあとの実践方法
について書いています。
僕は株式投資を7年続けていて、直近では運用資金100万円で年20万円ほどの利益を得ています。
2020年は8月までの実績です。すごく良い成績とは言えませんが、これも正しい投資法が書かれた本を実践できたからだと思っています。
株式投資をどの本で勉強しようか悩んでいる方はご参考ください。
株式投資の本を選ぶときの注意点
株式投資のおすすめ本を紹介する前に、選び方の注意点を先にお話しておきます。
特に投資法の本は選び方を間違えると損失を膨らます原因になります。
・一過性の投資法の本は避ける
・本をたくさん読んでも投資はうまくならない
順番に説明していきます。
分かりやすく理解できる内容の本を選ぶ
シンプルに分かりやすく書かれている本を選ぶようにしましょう。
というのが、株は複雑に考えれば勝てるというものではありません。
株式投資は買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がる、といったルールのもと動いています。
たまに「チャートのシグナルを複数設定して、その複数で買いサインが出たら買う」などといった投資法もありますが、それが必ずしもうまくいくわけではありません。
逆に複数のシグナルがあるばかりに損切りのタイミングを見失って損失を膨らますこともあります。
知識にしろ投資法にしろ、シンプルで分かりやすい本を選ぶようにしましょう。
一過性の投資法の本は避ける
投資法には一過性のものと普遍的なものがあります。
一過性の投資法とはとある時期にうまくいったものですね。
例えば、アベノミクスがスタートした2013年に買ってずっと持ち続けた人は資産が10倍になった人もいると思います。
この人が「成長分野の株を3年以上持ち続けていたら、資産が倍増します」という投資法を書いていたとしますよね。
ではこれが2020年の今のタイミングでうまくいくかと言えば、分からないですし、むしろ相場環境的には損しそうです。
大きく上昇する局面でうまく利益を伸ばせたことはすごいのですが、今のタイミングで同じことができるかは考えたほうが良いです。
それよりは色んな相場状況でも使える普遍的な投資法を勉強することをおすすめします。
移動平均線のみの分析やローソク足でトレンドの把握に努めるなど、数十年経っても使える投資法になっています。
この後で紹介する本の内容は普遍的な投資法が書かれているので良ければ読んでみてください。
本をたくさん読んでも投資はうまくならない
残念なことに株の本をたくさん読んだからといって投資のスキルは上がりません。
逆に知識が入り過ぎて判断が鈍くなることすらあります。
基本知識の本を1~2冊、投資法の本を1~3冊ぐらいが限度かなと思います。
本で得た知識をいかに自分の投資スキルとして身に付けるかが重要です。
勉強で得た知識をもとに、デモトレードや少額投資しながら相場観を養っていくほうが投資はうまくなります。
僕自身、株で損ばかりしていたときに本をたくさん読みましたがずっと負けっぱなしでした。
いくら本を読んでも自身の投資スキルが向上していなかったから当たり前なんですが。
本は読んでも最大5冊までと決めてしまうほうが良いですね。
初心者向けの本
まず株式投資を始めたばかりの人向けの本を紹介します。
株の基本知識を得るための本なので1年以上株式投資を行っている人はスキップして構いません。
これから株を始めるという人は合わせて、【株式投資の始め方】初心者でも分かりやすく株の仕組みや始め方を解説の記事もどうぞ。
ゼロから始める!マンガ株入門
まず株式用語やチャートなど基礎知識を入れるのに「ゼロから始める!マンガ株入門」が分かりやすいです。
マンガで話が展開されるので頭に入ってきやすいですし、株取引を始めるにあたって必要な知識が過不足なく書かれているので入門書にぴったりです。
少し表紙が恥ずかしい人もいるかもしれませんが、ブックカバーをかけるか自宅で読むようにしてください。
僕が始めた時期もこの本があれば理解早かったなと思っています。
投資法についても簡単に記載されていますが、どちらかというと基礎知識のために使うと良いです。
世界一やさしい 株の教科書 1年生
株の知識をもう少し踏み込んだ形で紹介しているのが「世界一やさしい 株の教科書 1年生」です。
世界一は言い過ぎですが、文章も本当に分かりやすく書かれていて、内容も充実しています。
1年生というより、1~6年生ぐらいの内容な気がしますが良い内容です。
こちらは株について少し知識がある人が読んでも分かりやすくて良い本だと実感できると思います。
株式投資を始めて1年ぐらいの人でも知識のおさらいとして読むのにも使えます。
投資法の本
ここで紹介する投資法の本は普遍的なものであり、色んな相場状況でも応用が利きます。
また著者が現役のトレーダーなので最前線でも通用している投資法だと思ってもらって大丈夫です。
大衆心理を利用して利益を上げる!維新流トレード術
投資法の本はかなり多いのですが、「大衆心理を利用して利益を上げる!維新流トレード術」の1冊を徹底的に読むことをおすすめします。
内容はFXを題材として書かれていますが、株式投資でも同様に使える内容になっています。
僕はもともとFXをやっていてこの本を買ったのですが、株に使い始めたところ安定して利益が出るようになりました。
著者の維新の介さんは10年以上専業トレーダーを続けてきて、直近8年間で週単位の負けは2回ほどという安定した投資実績をたたき出しています。
リーマンショックのときですら資金を爆増させている凄腕トレーダーです。
その投資法は一貫して変化することなくトレンドに逆らわずシンプルにトレードするというもの。
恥ずかしながらこの本を読むまで移動平均線の使い方やトレンドの読み方、順張り・逆張りについてなど、本当の内容を理解してませんでした。
難しい投資法を使うのではなく、シンプルに理にかなった投資法を続けることで利益が出ることを経験できました。
投資法の本を読むのであればぜひ1冊目にこの本を選ぶことをおすすめします。
37年連戦連勝 伝説の株職人が教える 株の技術大全
僕が読んだのはこの「37年連戦連勝 伝説の株職人が教える 株の技術大全」よりも2年ぐらい前の本なのですが、内容が大きくは変わっていなかったので最新版を紹介しておきます。
著者の相場さんは20歳のころから37年間、株式投資を続けていて今も現役の投資家です。
内容としては、初心者向けの投資法から上級者向けの投資法まで3パターンが紹介されています。
移動平均線を使ったトレンド読みと勝てるパターンの紹介、実チャートを使った練習などが書かれていて、かなり実践向きな本の内容になっています。
初心者向けの投資法(ショットガン)を使いこなせるようになるだけでも、高い確率で利益を出せるようになります。
移動平均線の設定数値なども教えてくれるので、書かれていることを取引で実践することで早い段階から利益を出せるようになるでしょう。
「株の技術」とうたうだけあってかなり詳細に投資手法が書かれていて、初級者から中級者までおすすめの本です。
入門株のシステムトレード利益が出るロジックのつくり方
過去のデータから勝てる投資法を作りたいという人におすすめなのが、「入門株のシステムトレード利益が出るロジックのつくり方」です。
過去20年近くのデータから、どういった投資法が確率的にうまくいくのかを分析した本です。
よくゴールデンクロスで買うと良いと言われますが、過去のデータ的にどうなのかなどを数値の根拠をもとに書かれています。
本書ではいくつかの投資法を事例に挙げてくれているのでその投資法を実際に使用するのも良いでしょう。
僕自身もこのシステムトレードの考え方を学んだおかげで投資の分析する時間がぐっと短くなりました。
株に少し慣れてきたあたりで読むと非常に有用な1冊です。
※著者の斎藤正章さんは今も現役で投資を続けているか分かりませんでした。分析手法として参考ください。
投資法の本の読み進め方
今回、投資法の本を3冊紹介しました。
それぞれ良書なんですが、より効果的な読み進め方をご紹介します。
本の読み方としては、
2.「37年連戦連勝 伝説の株職人が教える 株の技術大全
3.慣れてきたら「入門株のシステムトレード利益が出るロジックのつくり方
といった流れで勉強するとスムーズに投資の力がついていきます。
「大衆心理を利用して利益を上げる!維新流トレード術」でまず投資法についてのベースを作ります。
その後、利益を増やしていくために「37年連戦連勝 伝説の株職人が教える 株の技術大全」で株の技術を学びます。
維新流トレード術と株の技術大全はどちらも移動平均線をベースに使いますし、トレンドについていくという考え方なので、いっしょに学ぶと相乗効果があります。
最後に「入門株のシステムトレード利益が出るロジックのつくり方」で銘柄選びの効率化の方法を学びます。
銘柄選びは時間を使う部分ですが、この部分を効率化できるとぐっとラクになります。
必ず上記の進め方じゃないとダメというわけではありませんが、投資法の知識をスムーズに身につけられるの良かったら試してみてください。
勉強したあとの実践方法
株の投資法について勉強したあとは実際に取引で試したくなるかもしれません。
ただ覚えた投資法をいきなり実取引で試すのは少し危険です。
まずはデモトレードでうまくいくか練習するのが良いです。
デモトレードは実際にお金を使った取引ではなく、シュミレーションとして取引を行うことです。
簡単な方法としては、ノートに記録する方法です。
例えば、
4日連続の下げの翌日に成行買い。
5%上がるか下がるかしたら決済。
・4月3日にトヨタ自動車を6300円で100株購入。
・4月8日に6615円で利益確定。
のようにノートに記載。
こういったデモトレードを複数の銘柄で2~4週間繰り返してうまくいくかをチェックします。
うまくいくなら実取引で試して、うまくいかないなら投資法を修正か別の方法でデモトレードします。
デモトレードで練習しておくことで無駄な損失を減らすことができます。
もし試そうとしている投資法が1か月以上の期間を要するものの場合は、デモトレードの期間を延ばすか、少額の取引で試すのが良いでしょう。
なんにせよ最初のうちは損しないように練習を積んでからスタートしてくださいね。
デモトレードについては、【株式投資のデモトレード】株のスキルが上達するデモトレードの練習方法の記事でも紹介しているので合わせてどうぞ。
最後に
株の勉強におすすめの本を5冊紹介しました。
特に投資法に関しては、僕自身も実取引で使用して利益が出ている内容になります。
どの本を選べばいいか悩んでいる人は今回紹介している本で勉強してみてください。