「手取り20万円だけどもう少し収入を増やしたいな。今の収入だと貯金もあまりできないし定年後が心配。年収アップするための方法を知りたい」
手取り20万円だと東京で生活はしていけますが、余裕があるとは言い難いです。結婚している人だと共働きは必須ですし、子どもが生まれたりすると正直厳しいですよね。
本記事では手取り20万円の会社員が年収アップするための方法を書きました。実際に僕が経験した具体例を踏まえて紹介していきます。
会社員が年収アップするには?
会社員が年収を上げるには大きく分けて3つのパターンがあります。
・年収の高い企業に転職する
・副業や投資で別の収入を得る
僕は全て経験したことがありますが、正直にいってこの3つの中だと転職するのが一番手っ取り早いです。
逆に今いる会社での出世や昇給というのはあなたも薄々感じているかもしれませんが、かなり厳しい選択肢になります。
なぜ今いる会社での出世や昇給は難しいのか?
今いる会社での出世や昇給が難しい理由は、大きく分けて2つあります。
2.会社を安定して継続させるため
内容を順番に説明しますね。
1.役職ポストが詰まっているため
出世ができない理由はなんとなくイメージできるかもしれませんが、役職ポストが詰まっているからです。
すでに部長や課長、係長がいる場合、出世するためにはその役職ポストが空く必要があります。
今いる部長や課長が定年退職するか転職するのを待つぐらいしかタイミングがありません。タイミング的にはあまりチャンスがないのが想像できますね。
「最近では若手を登用するケースも増えているのでは?」と思うかもしれませんが、早期に役職に抜擢されるケースは未だに少ないです。
なぜかというと仮に実力のある20代の若手が部長になってしまうと、その同世代の人たちが昇格というニンジンを失うからです。
実力ある同世代がずっと部長に居座られると一般社員が役職をもらえるのは20年以上あとになってしまうのでやる気でないですよね。
なのでほとんどの会社では若すぎるタイミングで役職に抜擢することは避けます。
ただし、例外的に外資系や中途採用が多い、離職率が高いといった会社では気にする必要がないので実力で抜擢されやすくなります。
2.会社を安定して継続させるため
長く会社を継続させようとするとコストを減らすという考え方になります。
特に人件費は大きな割合を占める固定費なので経営者としては人件費を増やしたくないと考えます。最近では、単純作業などを外国人の安い労働力を使っていることからも分かりますよね。
一度給料を上げてしまうとそこから減らすというのはよほどの理由がないとできないので、昇給に関しては慎重にならざるを得ません。
定期昇給で上がるのは1000~3000円ぐらいですね。会社によっては定期昇給がなかったりもします。
「利益が上がっている会社なら給料を上げれるのでは?」と思うかもしれませんが、毎年利益が上がっていたとしても経営者からすればいつ下がるか気が気ではありません。
ちょっとしたはずみでリーマンショックのようなことが起これば売上が半分になるなどざらです。
そうなったときでも耐えられるように資金を残しているのです。これは経営者としては正しい判断なのですが、労働者からすると給料が上がらない要因になります。
今いる会社で収入をアップするには?
ここまでで説明した通り、今いる会社で固定給を増やすというのは難しいですが、収入をアップできないわけではありません。
・目標を達成してボーナスアップ
会社は固定給を上げることは渋りますが、ボーナスという変動するものであれば増やしてくれます。
僕も楽天の時に、目標を達成できなかったときのボーナスは38万円でしたが、達成したときのボーナスは65万円もらえました。少ないときの1.7倍ほどもらえて驚いた記憶があります。
・資格手当をもらう
職種によるかもしれませんが、意外とこの資格手当がつく会社は多いのではないでしょうか。
僕も前職の携帯ショップでは毎月数万円の手当がついていました。金額に差はあるもののスキルアップしつつお金がもらえるので挑戦してみてもいいかもしれません。
今いる会社でも年収アップする方法があるにはありますが、安定して収入がアップさせるのはまあ難しいです。
個人で目標を達成しても会社の業績が落ち込んでいるとボーナスが激減するなどザラにありますからね。
定期昇給も年に1000円とかだと10年で月1万円のプラス・・・。ちょっと悲しいですが現実です。
年収を上げるには転職するのが一番
手取り20万円の会社員が年収を上げたいとなった場合は転職するのが一番手っ取り早いです。
転職で年収が上がる理由は3つあります。
2.役職ポストが空きやすい会社を狙える
3.入社するときは年収の設定を上げられる
1つずつ説明していきます。
1.年収が高い会社を選べる
転職のメリットは年収が高い会社を選べることです。手取り20万円前後であれば額面で400万円いかないぐらいだと思うので、それ以上の年収の求人案件が多いですね。
年収が高い低いは実は業界によって決まってたりします。一概に言うことはできませんが、利益率が高い業界は給料も高くなります。
もしあなたが今働いている会社が利益率の低い業界だと長く働いたとしても年収は頭打ちします。
例えば、ANAやJALみたいな航空業界はほぼ独占みたいな業界なので利益率が高く必然的に給料が高くなります。
逆にインターネット広告みたいな業界はライバルが多いので価格競争になり利益率が下がりがち。現在、年収が高くても数年後には確実に下がっていくでしょう。
他にも年収が高い業界が存在するのでそういった業界の会社に入ることで、年収アップにつなげることができます。
2.役職ポストが空きやすい会社を狙える
少しギャンブル感はありますが、役職ポストが空きやすい会社に転職するという方法があります。
ベンチャー企業や離職率が高いわりに長く継続している会社というのは役職ポストにつきやすいです。役職につきそうな人がいないためチャンスが回ってきやすいためですね。
少し選び方を考える必要がありますが、未上場だけど勢いのある会社で競合が少ない新しいサービスを展開している会社など。
勢いがあるのでサービス自体が受け入れられると一気に伸びていきます。伸びたあとだと役職ポストが空いていないのできついですが、伸びる前だと役職ポストについた状態で伸びることがあります。
あとは離職率が高いわりに長く継続している会社も特徴があって、長く継続できているのはうまく仕組みができていたりします。もしくは競合が少ないニッチな業界のトップだったりですね。
こういった会社は役職の人が辞めてもあまり変わらない状態で会社が継続できるのでチャンスではあります。新たなサービスが展開できてくると役職者の収入が上がりやすかったりします。
3.入社するときは年収の設定を上げられる
転職の特性な気はしますが、入社するタイミングで年収の交渉ができます。
転職者を希望している会社は少なからず前任の穴を埋めたい、もしくは新たにサービスを大きくしたいという思いを持っています。
採用担当はおっとりしているようで実はバリバリの営業マンです。人件費が落せれば成果につながるので絶妙な年収ラインで提示してきます。
このとき実際はプラス10~50万ぐらいは余裕を持っているので交渉すると良いでしょう。
入社したあとだとおいそれと昇給はできませんが、入社するタイミングは人材を逃すほうが困るのである程度に交渉に応じてくれることがあります。
入社の時点でプラス30万とかできると10年分の定期昇給とかより多くなるのでぜひ交渉してみましょう。
このタイミングで交渉カードとしては別の会社からも採用内定をもらっているなどあれば交渉しやすくなります。採用担当としても言い訳が立つので、こちらとしても断られたときの心の支えになります。
転職エージェントを活用する
ここまで見ていただいて、会社員が年収アップするなら転職が早いイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
「実際に転職活動ってどうやって進めるとうまくいくんだろう」という人は転職エージェントを活用してみてください。有名どころでいうとリクルートエージェントなどですね。
利用者は無料で利用できるのに、転職活動のサポートを転職のプロが密にやってくれます。
具体的には、
・面接のときのアピールポイントを指摘
・企業についてのおすすめ情報
・定期的な連絡でサポート
など、僕も使いましたが1人でやってたらさぼってしまってうまくいかなかっただろうなと思います。
この転職エージェントは登録すると転職先の企業情報なども見れるので、事前に登録しておきましょう。
転職情報って常に同じ情報があるわけではなくて、会社にとって空きができたときや新たに人を増やしてサービスを大きくしたいといったタイミングになりますからね。
3ヶ月前は年収700万円の募集があったのに、今は年収350万円の募集しかないみたいなことが起こり得ます。
無料で登録できるのであらかじめ募集内容を見て肩慣らししておくのがおすすめです。
転職エージェントのサービスごとに強みが少しずつ違うので複数登録して見比べるのが良いかと思います。
副業で収入を増やす
最後に紹介するのが副業で収入を増やすという方法になります。
個人的には手取り20万円前後の人であればまずは副業よりも転職活動か本業をがんばるほうが年収アップになりますね。
副業で毎月コンスタントに稼ぐというのはけっこう難しいです。副業の内容と合わせて説明していきますね。
空き時間にバイトする
会社が終わったあとや休日に別業種などでバイトするという方法です。イメージしやすいのは飲食店や引っ越し、最近だとウーバーイーツの宅配などでしょうか。
これは会社員ですとあまりおすすめしません。というのも副業を解禁している会社でも「疲れを残すこと」を推奨してはいないからです。
本来であれば身体を休める時間帯に働いて疲れが残ってしまっては本末転倒ですよね。その結果、会社の仕事に集中できなくてパフォーマンスを落とすのは避けるべき。
仕事がちゃんとできなくて目標の数字が悪くなることでボーナスが減ったりすると本当にムダ働きになってしまいます。
最悪の場合、勤務態度が悪いということで解雇されることもあるので気をつけましょう。
ネット転売で稼ぐ
安くで買ってきたものをメルカリやヤフオクなどで高く売るといったネット転売というものがあります。利益が出るには出ますが、時間を使う割には利益は小さいですね。
僕は以前、中国から服を仕入れてメルカリで販売するということをしていました。
今までで利益は100万円以上出ていますが、仕入れる服の数も多いので部屋には大型の段ボールが4つ5つ置くことになりますし、一時的に20万円ぐらいは在庫化していました。
売れなかったらこれが全て赤字になることを考えたらそこまで楽ではないですよね。
売れたら発送もするので時給換算したらそこまで良い稼ぎではありません。
補足ですが、メルカリを使ってコンスタントに稼ぐのはそれなりに知識が必要ですが、不用品を売ってお金にするというのは簡単です。
この前、ガストでご飯を食べていたら小学生たちが遊び終わったゲームをメルカリで売る話をしていて時代を感じましたね。使った不用品を売るのは小学生でもできることなのでまずは始めてみるといいですね。
メルカリの始め方は『メルカリの始め方を画像つきで解説!5分で分かるメルカリの始め方』をご覧ください。
株やFXといった投資で増やす
株やFXといった投資で増やすという方法があります。会社員の人ですとFXのほうが人気ですかね。こういった投資は資金量がものを言います。世界でうまく運用している会社でも年15%の利益が出れば上出来ですね。
つまり100万円運用してうまくいけば15万円ほどの利益が出るということです。とうぜん、熟練していない素人がやればマイナス15万円もじゅうぶんにあり得ます。
投資はお金を持っていてかつ、投資のスキルがないと損するかもしれないので先に知識をつけるといいですね。
副業はどういうスタンスで取り組むか?
上で説明したように副業でコンスタントに稼ぎ続けるのはそこまで簡単ではありません。それでも次のような目的があるのであれば僕は副業に取り組んだほうが良いと思っています。
それは、お金を稼ぐこと以外に目的があれば副業すべき、ということです。
例えば、
・お金持ちと接点を持つために高級料亭でバイトする
・物を売る経験をしたくてメルカリで不用品を売る
・世界経済に詳しくなりたいのでFXに挑戦する
などですね。
この場合はお金で稼ぐ以上の知識や経験を得ることができるのでどんどんチャレンジしたほうが良いです。
やってみた結果、楽しくてさらにのめりこんでいるうちに稼げるようになる、ということもあります。
僕がメルカリで物を売ってたときもそんな感覚でした。売るのが楽しくて続けていたら利益が出ていたというような感じです。
なので、チャレンジ→好きになったらのめりこむ→稼げるようになる
というのが副業に取り組むさいでリスクの小さい方法です。もし稼ぐ以外の目的があればチャレンジしてみてください。
まとめ
最後に本記事の内容をまとめておきます。
・ボーナスアップや資格手当で頑張る
・転職は年収の高い会社を狙える
・転職活動では転職エージェントを使う
・副業でコンスタントに稼ぐのは難しい
・副業は稼ぐこと以外の目的をもつ
以上になります。
手取り20万円前後の会社員ですとまずは転職を視野に入れて行動するのが良いですね。
もし転職エージェントで面接についての指導を受けるなかで話せるエピソードが弱いと感じれば、本業で結果を出すことに集中してそれ自体をネタにして持って行けるので。
僕も経験しましたが、転職活動をしなければ本業で結果を出してアピールするという考えも持てませんでした。
まずは行動+情報収集からスタートするのが良いでしょう。
実際に転職エージェントを使って転職した体験談を『【30代の転職活動】コロナ下での転職活動についてブログにまとめた【体験記】』の記事にまとめているので、良ければご参考ください。